先週、記事にしたサブスクに関連する話題です。Apple Musicをオーディオシステムで聴くために、iFi Audioのnano iONEを導入しました。同社のサイトでは、ホームオーディオの中心となるハブ「DAC」と紹介されています。聴き慣れない表現ですが、無線、有線で多様なデジタル機器をつなげるのが売り、となっています。MFPCの導入で、メイン、セカンドの最上流が一気に強化されたわけですが、常にガチに聴くのも大変です。iPhoneの音を、オーディオクオリティの手前のレベルで、緩く聴くことを考えました。
nano iONEが面白いのは、DACのみならずDDCとして使える点です。DAC兼DDCというのは、案外珍しいのではないかと思います。セカンドシステムの中華DACには一応、ES9018が入ってます。MFPCをつなぐこともあるので、遠くない将来、DACのグレードアップも考えたいところです。ここはDDCとしての使い方に絞り、iPhoneやPCからのデジタル信号を受けることにしました。長く使用してきたJAVSのX-DDCは、今回で引退です(メインの方では、引き続き同社のX-DDC Plusを使用しています)。
iPhoneからは、BluetoothおよびUSBケーブルで接続できますが、基本Bluetoothで使用しています。Apple純正のlightning→USBの変換ケーブルを持っており、実際に、音も出ました。ただし、消費電力不足のメッセージが出たり、デジタル出力が何故か出なくなったりと不安定でした。この辺りは、時間をかけて調べたいと思いますが、安定を優先してBluetoothで聴いています。iPhoneとiONEの距離が、ケーブルで縛られるのもイマイチですし・・・。USBポートは、ノートPCでの再生および電源供給に使っています。
こちらが、セカンドシステムの上流~中流となります。中華DAC(黒い筐体)のUSB入力は、MFPC用です。iONEはバスパワーで動きます。試しに直にMFPCをつないだのですが、音が窮屈でした。iONEは、ノートPCおよびiPhoneからの再生に特化させることにしました。PC起動時はPCのUSBから、そうでない時は、付属の電源アダプターから電源を供給します。iONEにはバーブラウンのDACチップも入っています。RCA出力をプリアンプに送れば、DACに早変わり、ということになります。
Bluetoothをオーディオに組み込むのは、実は、今回が初めてです。ピュアオーディオに真剣に取り組まれている方は、けしからん、と思われるかも知れませんが、音楽の聴き方は本来、自由です。元々、Apple MusicはWifi経由でのストリーミング再生ですから、これはこれでアリ、ではないかと思っています。
さて、すんなり導入されたかような書き方ですが、音出しまで、いくつか壁がありましました。落とし穴だったのが、MQA対応です。最新ファームウェアでMQA対応となったようですが、この場合S/PDIF信号が出力されない、ことが判りました。サポートの方のアドバイスを受けて、5.3→5.2へダウングレードしました。MAQ音源を持たない身ですので、最新ファームウェアはオーバースペックだったわけです。市場にはバージョン違いが流通している可能性もあり、混乱が起きそうです。MQAってそんなにメジャーなんでしょうか?
iPhoneのUSB接続も、何かと不安定でした。ケーブル抜き差しで、音が出なくなる現象が、複数回起きました。そうなると、Bluetoothに切り替えても音が出なくなり、結局、ペアリングのやり直しが必要でした。開梱してから3日間ほど、???状態でしたが、幸い、サポートの方からは丁寧なメールをいただき、大きな問題は解決しました。というわけで、念願のiPhoneのピュアオーディオ組み込みができました。学生時分にミニコンポを手に入れ、デスク回りで聴いていた時の楽しさが甦ったような感覚です。
試しにメインシステムにiONEを組み込んでみましたが、音源の粗さ、再生の質が如実に出ます。いくら無限に音楽が聴けると言っても、MFPCに慣れた耳には、難しいと感じました。セカンドシステムでの徹底活用が、正解のようです。
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