先日、柿オーナー収穫祭で、「御所(ごしょ)」という品種の柿を
少し取り上げました。
ちょっと詳しくお話しましょう。
「御所(ごしょ)」は、奈良県御所市が原産の甘柿品種。
店頭に並ぶ甘柿よりも少し小さめです。
柿のヘタは一般的には4片ですが、
この柿、ヘタが5片なのが特徴です。
ヘタを拡大した写真。
甘さや味の上品さは他の柿とは別格だそうです。
舌触りの滑らかさは「天然の羊羹」と例えられるほどです。
(あいにく先日の柿オーナー収穫祭では、食べることは出来ませんでした。)
「御所」は、甘柿の元祖と呼ばれています。
柿は奈良時代には日本に存在していたそうです。
当時は完全な甘柿はありませんでした。
江戸時代、奈良県御所(ごせ)市で
偶然に完全な甘柿が生まれました。
その為、「御所柿」と呼ばれるように…。
そして、奈良の名産になりました。
当時、極上の柿として、幕府や宮中にも献上されていたそうです。
ただ、収穫量が少ないうえに栽培も難しいことから「幻の柿」に…。
僕が昔読み漁っていた、1980年代の野菜&果物図鑑にも目を通しましたが、
そこでも「幻の柿」として記述がありました。
近年、奈良県御所市では、この「御所柿」を復興させる取り組みが
行われております。
「御所柿」が、奈良の名産品として再デビューできるように、
野菜ソムリエとしても取り組んでいきたいと思います。
****************************************
クリックして下さればありがたいです↓