野菜ソムリエPro. AndyのBlog

「奈良・吉野」の玄関口を中心に活動する、吉野郡唯一の野菜ソムリエPro.&果物ソムリエのベジフルライフをつづっています。

柿の原種のミステリー。

2019年11月28日 23時05分27秒 | 野菜&果物

先日、とあるところで頂いた、おへその部分(ヘタの反対側)が黒い
こちらの柿。

最初、「太秋」という品種だろうと思ってました。
太秋も、甘いとおへその部分に黒い線が渦巻き状に入ります。

ところが、食べてみたら、
「いや、こりゃ違う…。」


果肉に粘りがある。
タネが多い(1個の柿から6~7個もタネが入ってたものも!)。
果肉が黒い。
タネが少ないと渋みが残る。

太秋じゃない❗️

太秋なら、
タネの有無関係なく甘くなります(「完全甘柿」と呼ばれます)し、
歯触りは梨に似た、サクサクとしているが特徴。
しかもタネは多くても3個くらい。

ってことは、必ずタネが出来ないと甘くならない類(「不完全甘柿」と呼ばれます)の柿だろう。

でも、果肉に粘りがあり、しかも滑らか。
どこかで食べたことがある舌触り。

あ、これは、富有などの完全甘柿の原種で、
【御所柿(ごしょがき)】に近いかも?

不完全甘柿で、
御所柿に似ていて、
どの果実もおへそが黒い・・・ってことは、
【絵御所(えごしょ)】っていう品種かも?

いっそのこと、御所柿と食べ比べできたらなぁ。

で、先日、奈良県御所市の霜月祭に行った時のこと。
たまたま立ち寄ったところで、「御所柿」を発見!



しかも御所柿を頂くことに!


で、奇跡の食べ比べが実現。
左が「御所柿」、右が「花御所と思われる柿」

熟れてくると粘りがあってサラッとした舌触りになる点はどちらも似てました。

更に、霜月祭の舞台となった「ごせまち」には、
後日「観音院」があることを知り(御所柿を頂いた場所からも近い)、
そこが、ボクと縁の深い桜井市初瀬にある「長谷寺」の僧侶が建てたとのこと。

マジかよーー!!!

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