
日曜日まで降り続いた雨が翌朝、ピタッとやんでくれた。8時近くのバス停付近にマイクロバスがつく。写真同好会の面々15名がそろう。筑紫野インターから一路、佐賀県芦刈町の海遊ふれあいパークまで。10時前到着、さっそく干潟をのぞきこむ。いるいる。ムツゴロウが愛嬌のある顔を巣穴からのぞかしている。

干潟に同居しているシオマネキというスナガニ科のカニが前を横切り、むつごろうの巣をうかがおうとしている。横目でみるムツゴロウをパチリ。カニにはあまり攻撃的でない。おなじムツゴロウどうしは縄張りあらそいで胸びれを開いて威嚇し合っている。なかなかすばしこいので高速シャッターで動きを予測しながらでないとなかなか撮れない。写真仲間ではむつごろうは定番の被写体。たかがむつごろう、されどむつごろう。決定的瞬間をものにするカメラマンはフィルムを20本ばかりつかうとか、デジカメでも500ショットはとるとか、相当執念がいる

たまたま近くの幼稚園児か、2~30人の子供たちが二人の先生に引率されて、体験干潟をめがけてまるで騎馬戦をするように階段をかけおり、泥の中に駆け込んでいった。顔中どろだらけでもきゃあきゃあ楽しく騒いであいる。こちらの被写体もおもしろそう。昼まで奮闘して、駐車場で昼食。しかし、あんなに泥んこで、眼に入ったら大変とかで親が反対したりしないのかね。

次の撮影スポットは4~50分先の肥前浜宿、長崎街道の宿場町でかやぶきの町家や白壁土蔵の酒蔵が多く残っている(通称酒蔵どおり)。醸造町は貴重な歴史遺産、生酒の試飲や昭和の部屋などあったりする。筑後川昇開橋の夕日撮影まで時間があるので最初の海遊パーク近くのシチメンソウ群生地に立ち寄る

晩秋の風物詩(海の紅葉)として有名で、渡り鳥など野鳥の宝庫でもあるらしい。H23年度の同好会の会長は写真の腕前もプロはだしだが九州の撮影スポットにも詳しい。今年は鳥をテーマに写真をとっておられるのでこの場所への想いは深い。12月ごろがいいらしいがぜひ再訪してみたいものだ。シチメンソウというのは塩生植物で秋には真っ赤に色づくらしい。
4時半に昇開橋につく。月曜日は休みで橋はわたれない。時間がたっぷりあるのでゆっくり早めの夕食、温泉もあるので入浴もする。塩分でぬめぬめしているが疲れがとれる。

6時半、橋のふもとに移動、雲がひろがり夕日は危うい。7時。雲の合間から夕日が顔をだすがすぐ隠れてしまう。7時半。残念でした。またにしましょう。一路、筑紫野にむかい帰途に就く。広川インターから筑紫野インターへ。8時半帰還。順次、メンバーがお疲れさんの声とともに降りてゆく。いいグループだ。