(テーブルフォト、身近なダイニングに光と陰の被写体があった!)
TBSドラマ「半沢直樹」がおもしろい。ドラマの展開にスピード感がある。俳優のキャスティングもピッタリ。30%の視聴率を維持している。2部に入っていよいよ鉄工所経営の父親を自殺に追いやった本丸に肉薄してゆく。「やられたらやりかえす倍返し」やカバンをもって走る「半沢走り」が社会現象になっているとか。
私の父親も戦後、鉄工所をやっており中小企業の悲哀というか、私が大学を卒業する年の2月に連鎖倒産。同業の大手で6年営業をしたあと、コンサルタント会社に転職した。中小企業経営を支援、つぶれない会社をつくりあげる大義で・・。ドラマの設定が身につまされる。クライアントの中小企業も多種多様だがそれにもまして転職したコンサル会社自体がどろどろのどろくさい会社であった。人事と金を握っているのが実質のボスだ。ボスの人間性とパワーで企業の成長、性格が決まる。サラリーマンの将来はどんな会社に就職するかより、どんな上司、トップのもとで仕事を始めるかによってきまる。
ドラマではネジ製造業の親父を死に追いやった銀行の担当者が今や常務となってはぶりを効かせてる。やさしいだけでは出世はできない。業績をあげる力と時として非情さをあわせ持たなければ役員にはなれない。私には「納得できない」「むなくそ悪い」上司、役員が3人いた。こんな役員におべんちゃらを言いながらうまく泳ごうとする人間。むかついていても言われたことにヘイヘイぼんぼん従ってゆく人間、頭にきて喧嘩してやめてゆく人間などいろいろだね。つらつら思うに部下からどう思われようと役員になってゆく人間は部下をこき使ってでもそれなりの業績をあげた人間ということになる。実力もないくせに屋台で酒の肴に上司批判をしているような人間は所詮それだけの人間。
まずはどこでも食ってゆけるだけの実力をみがき業績をあげることに専念するのが若手、中堅サラリーマンが勝ち残るための必須条件だろう。そしてこんな信頼できない上司とは一緒に仕事ができないと思うならさっさと転職することだね。わたしも転職するチャンスが2度あったが結局、ふんぎれずに中庸の道を歩んでしまった。まあこれが己の器であり、性格的な限界であったのだろう。無理をすると心身ぼろぼろになってしまう。こころ穏やかにしてベストを尽くす。このことが大事ではないかね。65まで仕事をして、いまや時間貴族を楽しんでいる。よかったのではないかと思っている。まあドラマの半沢直樹はサラリーマンの思ってはいてもできないことをやってくれるので応援団よろしくTVをみるのだろう。半沢直樹、頑張ってくれ!