ゴールデン・リタイアーズ

S20年生、後期高齢ゾーン、人生最終コーナー「遊行期」の
徒然残日写真録

191018 久方ぶりに小石原、辰巳窯の登り窯へ、素晴らしい方々との再会と窯焼き体験(その1)

2019年10月18日 | 軽キャン車中泊ドライブ

太宰府に陶芸をこよなく愛する方々のサークルがある。小石原、辰巳窯の長沼先生の熱意あふれるご指導を得て十数年続いている陶芸愛好会。私も2年ほどご指導いただいたことがあり登り窯での得難い窯焼き体験も2度させていただいた。2014年春にロングランの日本一周軽キャンピングカーでの一人旅を実施するにあたり退会させていただき早5年がすぎ、たまたま愛好会のT会長からご厚誼をいただき年に数回はお声を聴かせていただいていた。

私もあの1000度を超える登り窯の神の火ともおもえる炎が忘れられず、すばらしい哲学と実績を持っておられる長沼先生と炎をコラボレーションさせた作品を写真で実現できないかと常々思っていたところにT会長からお声がけをいただき久方ぶりに辰巳窯にお邪魔させてい頂いた次第。

   

 16日の昼、家をでて、いつもは国道386号線で秋月方面にむかい江川ダム経由で500号線を通って小石原に入っていたが今、小石原ダム建設中で通行どめとなっており、今回は手前の寺内ダム、あまぎ水の文化村経由で79号線をへて小石原に入った。たまたま妻が先日友人の車でこの道を通ったということでこのルートを知った。

 愛好会メンバーは9時から釉薬がけの作業をされ窯入れもほぼ終了というタイミング。なつかしの面々、皆お元気ではつらつとされていた。長沼先生ともご挨拶、3番窯に先生ご自身の作品を窯入れされており、なかなかお忙しそうで結構なことである。

  

 3時過ぎ、メンバーは店舗のほうでコーヒーブレイク。先生の奥様に入れていただいたコーヒーとお菓子でしばし歓談というわけ。会長のご要望で記念撮影。

 

 先生の作品の窯入れも終わり、登り窯の扉を山土を水で練ってふさぐ作業。時間帯別の窯温度の管理担当者をきめて、17時半、いよいよ火入れ神事。窯の中には直径4~50センチ、長さも5~60センチの大木が入れられている。窯にいれてしまえばあとは火の神様にお任せする。

一同、礼をして神事にはいる。私が「登り窯窯入れ傑作誕生祈願」ということで持参させていただいた「越後桜」という新潟の大吟醸を神事にお使いいただくことになり光栄の至り。

  

昔ながらの火打石で和紙に火をつけ種火をつくる。火花が飛ぶ。すごいものだ。

 あとは時間帯べつに所要温度を維持すべく、各担当が薪をほりこんでゆく作業を徹夜で実施する。明日早朝には一番窯が700数十度になるよう皆さんこれから、楽しく飲んだり食べたり歓談しながらも真剣に取り組んでいくことになる。ドラム缶の焚火も燃え上がり寒さ対策も完了。越後桜で乾杯をして、さらにスーパードライで乾杯、シカ肉やホルモン、野菜などもご準備いただき誠にありがたい限り。こんな登り窯実習をご指導、支援いただく先生やご家族に大感謝である。

20時すぎまで歓談が続く。6~70年の人生を生き抜いてこられた男性たちの話は実に興味深い。夫婦円満の極意から、健康維持の秘訣、ダンスやコーラスやもろもろ趣味談義。

年に一度のしんしんとした冷気のなか、燃え上がる薪の炎を見ながらのこの歓談の時間はまさに至福。空には神々しいばかりの月がでて、星がきらめく。メンバー方々の陶芸継続要因はまさにこの至福の時間を持てるからかもしれない。

私の「写欲」も高まってくる。とりあえずは絞り8、シャッター20秒、ISO400で北の方向の空の星を試写。どうも暗い中での前景の位置取りもあやふや。

シャッター20秒、絞り5.6、撮影間隔22秒、撮影回数30回、比較明合成で撮影、星の円周運動を狙う。11分で円周運動らしき写真が撮れた。150回、1時間弱くらいかければもっとはっきり円周が撮れるかもしれないが次回にゆずることにする。薪周辺には2~3人の人影。それぞれ寝る場所をきめて散会したようだ。

 私もマイ軽キャンにもどり窓にマルチシェイドを装着したり、60W電気毛布をセットしたりして睡眠体制をつくり、ジーパンやカーディガンをきたまま寝袋に入る。おやすみなさい!(このあとは明日のブログでご報告!)

 

コメント
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