あの首里城の本殿、北殿、南殿が全焼してしまった。なんということか。一体沖縄県、那覇市はどんな防災防火体制をひいていたのか、一瞬憤どおった。
朝の2時ごろ本殿から出火、警備員の連絡で即、消防車がかけつけたらしいが・・・首里城祭りの準備など深夜までやっていたらしいが失火、放火?火事の原因はこれから調査されるのだろうが理由の如何を問わず,超重要建造物、文化財を灰燼にきさしめた沖縄県の責任は重い。覆水盆に戻らず!地震崩壊熊本城の例にもあるように完全復旧には巨大予算と数十年の歳月を要するだろう。警備会社の深夜の巡回チェックや初期消火体制のありかた、訓練など、しかもイベント期間中だったらしいが、厳しくチェックされるべきであろう。
40数年前だが沖縄で経営コンサルティングをやった時、本土の会社でしょうねと経営者がわざわざ確認をしてくる。ことほどさように県民性というか、本土の人間とはリズムスピードがまったく異なると経営者自身が感じていたほどである。今は当時とは大部変わったはずだが風土に根差した県民性というのはなかなか変え切らないともいえるのではないか。
7年前、1週間ばかり沖縄を旅して、首里城本殿内も見学したが朱塗りのすばらしい建造物で、貴重な文献、文化財も収蔵されていた。これらがすべて灰燼に帰してしまったとは言うべき言葉を失う。
龍潭池から望む首里城の夜景は息をのむ美しさであったが同じ姿が一体何年後にふたたび見れるようになるのか、失ったものは大きい。