わが家はラッキーであったと言わざるを得ない。長男は就職試験で東京に行った1週間後に地下鉄サリン事件、私が現役時代、神戸ポートアイランドで仕事をした1週間後に神戸淡路大震災、妻がつい先日、阿蘇大橋や阿蘇神社をおとずれた1週間後にH28熊本地震が勃発した。人間の運というのは人さまざまだが、甘受するしかない。私も大災害は逃れたがこざこざの小不運はいやというほどあった。人生とは好、不運プラマイゼロだという。
とはいうものの今回被災された方々への支援は官民ともにそれぞれの立場でなしうる全力でせねばならない。やっと保障の前提となる災害認定が役所で始まったようだ。まだ住居の危険度判定がすべてにいきわたっていないようだが早急にすすめてほしいものだ。所用でそとにでた帰り、道路わきの麦畑の先を小学生のグループの姿。麦畑のなかの通学路を歩いての下校途中のようだ。
新1年生かわからぬがおおきな赤いランドセルをせおった生徒と上級生らしき子らが行きつ戻りつ下校している。車を脇道に止めて数ショット。麦はまだ青いが夏の季語の麦秋(ばくしゅう)に思いをはせてシャッターをおす。こんな日常が熊本の子供たちにも一日もはやく戻ってもらいたいものだ
麦秋や いきつとまりつ 下校道
人生は運、不運半々、トータルプラマイゼロという、このことを心して生きてゆきたいものだ。動植物界は次への命を確実に伝承してゆく。すごいことだ。
無数のたんぽぽの種が風にふかれて次なる生き場に飛んでゆく。着実、確実に今を一歩一歩すすんで生きてゆくしかない。
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