予定より10分遅れで、菅官房長官がおもむろに「新元号が決まりました、れいわです」えっ、何?かかげられた色紙に「令和」の2文字。
一瞬、令の字の字体が左右バランスのとりにくい字体で安定性に欠くのではと感じた。今まで中国古典から引っ張り出してきたのを今回は日本の万葉集から導き出したらしい。和歌からではなく序文からひいたらしい。「初春の令月にして、気淑く風和らぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭ははいごの香を薫らす」。和は昭和の和から2回目の使用だが令については少々説明がいりそう。
昨日は午後、前職のOB、Tさん、Kさんと舞鶴公園で花見の約束。花冷えに冷たい西風、どうしようかと一縷の迷いもあったが断行することに。午後から晴れ予想。
ということで午前中、写真愛好会の4月例会があったのだが合評途中で早退、車中で新元号発表の瞬間をみた。それが上述の印象。安倍総理が目の上のたんこぶの中国の古典からの引用を嫌ったのではないか?日本の古典から元号案を出すように専門家に委嘱したのか、詳細は定かではないが天皇から庶民までの歌が集められた万葉集、しかもその序文からの引用の令和に決めたようだ。
令和、英弘、久化、広至、万和、万保の6案が元号審議会にだされ、令和にしぼられ、両院議長、閣僚会議をへて総理に一任され、安倍総理が令和に決めたということらしい。
コンビニで吟醸酒720mmと透明コップを調達して妻に駅まで送ってもらい15時、天神でT,Kさんと合流。三越地下で惣菜と缶ビールを買ってタクシーで舞鶴公園へ。Tさんが知り合いに花見弁当を依頼してくれており、16時、展望台下の桜園に場所設定。
ブルーシートをしき、とりあえず、缶ビールで乾杯、再会を叙す。周辺は若いグループばかり。女性3人組なども結構いる。われわれオジングループはあまりいない。さすが都会の桜名所ですね。なかなかの花見弁当でした。
風もおさまりゆっくり旧交をあたためられた。ラッキーでした。
さまざまなことおもひだすさくらかな(芭蕉) ついつい共に働いた職場時代の思い出話。入退社の時期はずれてはいるが共通話題は健康問題や現役時代の話。
トイレに行くついでにカメラを持ち出し乱写。いつも陣取っていた城壁下の大桜。影になっていて寒そう。桜園などライトアップのエリアは18時以降一人300円の有料となる。冷えてもきたので撤収、周辺散策。高層ビルが桜に埋もれている。
Tさんとはそこでわかれて、Kさんと大濠公園まで桜散歩。
18時半、天神にもどり屋台にかけこむ。焼酎の湯割とおでんで歓談。身体がほっこりしてくる。4月1日、新元号もきまり、新入社員は入社式で社長の訓示を聞き、社会人のスタートを切ったことだろう。それぞれの人生が始まる。
平成の30年間は大激動だった。平成元年の日経平均39800円、時価総額ランキング世界上位20社に15社日本企業が名を連ねた。なんと平成3年バブル崩壊、地価株価が泡と消え、今やランキングはトヨタのみ44位。神戸地震、東北地震大津波、福島原発メルトダウン、熊本地震。経済大国から災害大国、借金大国、失われた20年。個人金融資産同額の財政赤字、庶民の貯蓄は泡と消えてしまうかもしれない。為政者、経営者の責任は重い。はてさて新天皇、新元号、あらたな御代はいかなる時代になることやら・・・
わが家周辺の桜は街頭に照らし出され鮮やかに咲き誇っていた・・・