2016/05/24
「シャクヤクのあかく角ツノぐむ彼の日ありはじらうほどの花のふくらむ(鳥海明子)」
「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花
(花言葉:はじらい、はにかみ)」
「芍薬は草木で『花の宰相』と冬には地上部枯れてしまえり()」
「芍薬は生薬になり葛根湯つくれるときの原料なりき()」
「鹿の子生れ五月六月繁殖期ふつう一子でお乳独占(『鹿の子』)」
「鹿の子とは夏の季語らし風景と取り合わせ読み奈良などどうか()」
「灌仏の日に生れ逢ふ鹿の子かな(芭蕉)」
「苑日々に草深うなる鹿の子かな(草城)」
「回廊を鹿の子が駆くる伽藍かな(誓子)」
2016/05/24
きょうの読売新聞載っていた生命保険会社のサラリーマン川柳。
サラリーマンをやめて二年半になるがまだわかる。作品に引っ掻けて自作を考えてみる。
-----自作--------
「ドローンせぬ妻はわたしに惚れている()」
「ばあちゃんち言う孫いまは房総に()」
「マイナンバーあっても金は樹にならず()」
「すれ違い犬の世話しに娘くる()」
「福沢は友にしたいが身に付かず()」
「一昔まえの車にナビはなし()」「決めるのは財布にぎれる山の神()」
「最近の料理の技はスチーマー(シリコンスチーマーでもこった料理はしない)」
「一・二階あいだも会話はメールにて()」
「愛犬のしっぼ振るのは餌のため()」
-------以下は当選作品-------
「退職金もらった瞬間妻ドローン()」
「じいちゃんが建てても孫はばあちゃんち()」
「キミだけはオレのものだよマイナンバー()」
「娘来て『誰もいないの?』オレいるよ()」
「福沢を崩した途端去る野口()」
「カーナビよ見放さないで周辺で()」
「決めるのはいつも現場にいない人()」
「妻が見る『きょうの料理』明日もでず()」
「ラインより心に届く置き手紙()」
「愛犬も家族の番付知っている()」