気仙沼市も震災被害が大きかったエリア。
震災時、車のラジオで聞いた「南三陸、気仙沼は壊滅状態で火の海」というニュースのリアリティの無さに逆に衝撃を受けたのを思い出します。
# 今回は真面目モードで。
写真は11年7月に気仙沼で撮影したもの。1階部分がつぶれた建物や海沿いでは地盤沈下で海に沈んだ道路が見られました。
今回のラーメン店「めん八珍」も震災の被害を受けましたが11年6月に復活し地元の食を担うお店となってます。
気仙沼名物の”サンマ””ふかひれ”をモチーフとしたラーメンが名物で、特にサンマから出汁を取った”気仙沼らぁめん発祥店”を自負されています。サンマらーめんを出し始めたのは何と20年も前だらしい。
一概にサンマのラーメンと言っても出汁の取り方は多種多様あり「めん八珍」ではサンマの煮干しを作ってそこからスープを作っているとの事。
スープはごくオーソドックスな醤油ラーメンの組立て。ガラベースに香味野菜を効かせて細く刻んだネギや水菜を浮かべてます。醤油は弱めでやんわりとした甘味と酸味あり。
サンマ煮干しはふわっと漂い香りを提供。主張は然程せず青魚のクセが少ないので思っていたより飲みやすいスープです。
一方トッピングのサンマの”つみれ”はサンマの旨味やら何やらが丸ごと濃縮されておりこちらはサンマ好きな人限定な風味印象。
更に”つみれラーメン”ではチャーシューの代わりに”つみれ”が増量されているのでサンマを心ゆくまで満喫OK。これはサンマ好きには堪らないメニューですね。個人的にはサンマのつみれ大好きなんで20個くらい一気に食べたい気分です。
麺は細麺の中華麺が合わせられます。
白菜、ニンジン、豚バラなどの野菜炒めにキクラゲも入りボリュームあり。ベースは白濁ガラでタンメン系のスープ組立て。味噌ダレは適量配合。
野菜に白菜が入り少し甘さと水気が増しますがピリ辛仕立てにしてバランスを取ってあるので案外悪くない。ナチュラルな旨味主体の少しあっさり印象かな。
こちらも細麺ですが醤油より少しだけ太いものが合せられます。
つみれって つみれって ブルーなお魚(青魚)同士が♪
# あダメだもう真面目モードがもたない(笑)
自ら気仙沼ラーメン発祥を名乗る「めん八珍」ではサンマの煮干しこそ気仙沼サンマらーめんの本道という主張をされており、他店のようにサンマ香油を合わせるサンマらーめんに異を唱えてます。
そんな中、香油使いの魔術師・千葉憲二@ちばき屋(店名クリックで過去記事へ)店主が新横浜ラーメン博物館を卒業して気仙沼に帰って来るらしい。
気仙沼サンマラーメンの解釈にも色々論争が有ってよいのではないかと思います。各店で味や商品を競い合ってそれで気仙沼が盛り上がってくれれば何よりです。食べて復興くらいなら任せて(^^ また気仙沼に行こう。