塩釜マリンゲートに隣接するラーメン屋「はぜ家」です。OPEN当初は「焼きハゼ」「焼き干し(おそらく鰯)」の2種のスープが用意されてましたがリニューアル(看板が赤→黄に変更)の際に「焼きハゼ」に統一されたようです。ドンブリも変形タイプからノーマルに変更されています。
ハゼといえば宮城のお正月の雑煮に欠かせない食材で、仙台湾近辺で普通に釣れるんで少年時代は友達と自転車で釣りに行ってお袋に天ぷらにしてもらった記憶があります。顔つきは酷いですが味は絶品なんですよね。
さてその看板メニュー「はぜだし中華」730円(写真上)を注文です。白醤油メインの元ダレが効いていて甘め。油量は少なく塩味も最低限薄めの中に、ほんのりとハゼの風味が効いています。僅かにクセのある酸味がハゼを感じさせますがあくまでも上品。
麺は縮れ細麺で適度にコシありマッチングは良好です。トッピングにワカメと紅藻が乗っかります。このワカメが実に食感の良いワカメで、鮮度のよさも感じますが風味が少し賑やかすぎるかも。ネギは以前は小口切りだったのですが、スープが結構甘めなのでこの切り方でもOKに思います。
「はぜだし中華」のネーミングからするともっと魚っぽさが欲しいのですが、「焼きハゼ」と言えば超が付く高級食材ですので、あまり分量を奢れない事情がありそうです。素人考えでは煮干をブレンドしてもっと魚の風味を強くしてしまえばと思いますが、そこはあくまでも「焼きハゼ」のみの風味を生かす事に拘ったのだろうなぁと思います。
連れは「野菜みそらーめん」790円(写真左)を注文。赤白ブレンドの味噌ダレが濃い目のブレンド。一味で僅にピリ辛仕立て。味噌の塩味のみの塩分控えめにモヤシとニンジン、キャベツをラードで炒めて乗っけて野菜の甘さをスープに溶かし込んだナチュラル風味。さらにカキ油のような香油を仕込んで香ばしさを演出。隠し味に甲殻類の甘さも感じます。
麺は黄色い中太の卵麺が合わせられます。野菜の中に豚鶏合挽肉も入ってますが、ダシ取り後のもののようで肉味薄め。もしかしたら軟骨?かも。トータルで独創的かつ不思議な風味のスープに仕上がってます。
# 実は「はぜ家」って味よしグループなんですが、そんなことは微塵も感じさせないオリジナリティ加減が素敵です。
そういえば、たまたま隣の席で「味よし」のお偉いさんと「はぜ家」店長さんが今後について話をしているのを聞いてしまいまして、今だから書いてしまいますが(^^; 「はぜ家」を味よしの塩釜支部的に軌道修正して宣伝を打っていきたいと説得にかかるお偉いさんに対し、「はぜ家」店長さんは新メニューを2種考えていて試したいような話をしてまして、そのせめぎ合いが実に興味深かったです。
何しろ「はぜ家」のメニューはどれを取っても「味よし」とは別物。要は「味よし」傘下に入って「味よし塩釜店」に変更しろって話ですから、それは飲めない話で…。
…しかし大人の事情があったようで昨秋とうとう「味よし塩釜店」になってしまいました(-_-; 本当に一期一会な世界です。ごちそうさまでした。
店変わってから全く行ってないんで、
今度塩釜行ったら様子みてきたいと思います。
はぜ系があればいいなぁ。