先日盛岡に行く機会がありまして、いつも盛岡では「白龍(パイロン)」か「不来方(こずかた)」のじゃじゃ麺か、もしくは「シャーキーズ アネックスカワトク店」のピザ食べ放題に走ってしまうのですが(仙台のピザ食べ放題店は全滅してしまいましたから…盛岡が羨ましい^^;)今回は予てから評判を聞いていました中華そば「中河(なかがわ)」に行ってきました。
岩手県庁から程近いロケーションにもかかわらず、昔ながらの街並みが残り「中河 中華そば」の暖簾がぽつりとたたずんでいます。みちのくの小京都と言われる趣がありますね。普段は行列ができているとのことですが、15時頃行ったため待たずに入店できました。
店内は昔ながらの店舗兼自宅のような内装で狭く、でも行列の並び場所を示す表示や矢印があったり、荷物置場とかあるのが珍しいですね。トイレまでの道筋も床に矢印で表示されており合理的というかなんというか。厨房はガラス張りになっており様子をうかがうことができます。合理的といえばメニューも「中華そば」500円のみという潔さ。ライスもギョーザも大盛りすらもありません。注文してちょっとトイレをお借りして戻ってきたらもうメニューが運ばれてきました。早っ。
ドンブリにはチャーシュー2枚とメンマ、ネギの刻み、ノリのトッピングと極めてシンプル。スープは濁りの無い正油スープで脂分少なめ。正油の風味がでしゃばることは無く、スープベースは豚骨と鶏ガラの合わせに煮干と昆布のサブダシ、全てがあっさりの範疇を出ないぎりぎりのセンでバランスされており、丁寧なアク取りの成果でしょうか雑味も少なく塩味は若干弱め。あっさり正油ラーメンの教科書のようなスープに仕上がっています。
麺は縮れのある中細麺でツルツルさはなく、表面にややざらつきのある仕上げでスープとの絡みもよく食べやすさはあります。若干コシは弱めな印象ですね。レンゲが付かないのはスープからダイレクトに掬い上げて麺をすすりこめと言うお店のメッセージ?と受け取りましたが、せめてテーブルにレンゲを置く自由度は欲しかったですね。
食べているうちにも次から次へとお客さんが入ってきてまして、地元の方々との密着度が伺えました。きっと何年も前から変わらない味を提供し続けている店なのでしょう。盛岡の風土を感じる一杯でした。ごちそうさまでした。