19時キックオフの今日の試合。15時55分さっぽろ発福住(札幌ドーム最寄り駅)行きの地下鉄。私が乗った先頭から2両目の車輌の中には,FC東京や東京ガスのロゴが入ったウェアを着込んだり,アクセサリーを身に着けたりした,どこから見てもF東サポーターと思われる乗客が10名前後はいた。アウェイチームのサポーターの気合がJ2とはまったく違う。やはりこれがJ1のリーグ戦なのだなということを実感する。
だが,そ . . . 本文を読む
記憶力は年々曖昧になる一方だが,マッチデイプログラムの表紙を飾った選手がその日の試合で活躍した例がそう多くない,というのは,かなり確かだと思う。
今日の都倉の先制点は,5年振りのJ1での初勝利を手繰り寄せた記念すべきゴール,という意義と合わせ,そんなジンクスを吹き飛ばすものとして,長く記憶に残るものとなるだろう。
前節のセレッソ戦の後半辺りから,ほのかに勝利の気配は漂っていたが,広島のスターティ . . . 本文を読む
5年振りに戻ってきたJ1。これまでテレビで観戦した2試合を観る限り,上位カテゴリーという圧力に,選手だけでなく監督までビビっているような戦い振りで,これではこれまでと同様にすぐに降格することは間違いない,と感じていた。しかし,昨季も戦った昇格組のセレッソ大阪とのホーム開幕戦は一転,このまま無抵抗で二部に戻るのは良しとしないという心意気が伝わってくるような試合となった。
ユン・ジョンファンが監督と . . . 本文を読む
恐れていたことが現実になってしまった。
一旦狂った歯車を元に戻すことが監督が果たす本来の役割の筈だが,これまでJ1経験のない四方田指揮官は,この大事な試合で大きなミスを犯し,それを立て直すことが出来なかった。
リーグの最終盤に向けてチームの勢いを加速させてきた清水,J1経験を活かして土俵際で踏みとどまっている松本は,おそらくこのまま無敗で突っ走って,あっと言う間に札幌を追い抜かしていくことは間違い . . . 本文を読む
札幌は完全に赤信号が点った。昇格争いの当面の対象チームである3位のセレッソと勝ち点差が11あるとは言え,明日の試合でセレッソが勝てばその差は8。残り5試合で2勝2分けで勝ち点を8積み上げれば決定する勘定にはなるが,このところの試合内容を見る限り,どんな相手であっても勝ち点を8取るのは至難の業だ。
ウノゼロ(1対0)を重ねて重ねて今のポジションに留まってきた札幌にとって,中盤も含めた守備が崩壊し,攻 . . . 本文を読む
震災の影響で延期されていた第12節。サッカーが出来る歓びを全身で表現していたのは,厳しいスケジュールとコンディションで試合を続ける熊本の方だった。
前線のプレスは最後まで止まることがなく,ルーズボールに対する執念もスピードも,首位を走る札幌を圧倒し続けた。バイタルエリア内で突き抜けるアイデアや技術に欠けたため,ゴール前での決定的なチャンスを数多く作ることは出来なかったが,それでもボールを動かして躍 . . . 本文を読む
首位を走るチームのホームゲーム。相手は直近7試合で勝ち星なしの16位。後半途中で3対0。どこから見ても楽勝の試合だったが,内容はまったく違っていた。
先取点こそ,スペースを見付けて放り込んだ上里のアイデアと呼吸を合わせた内村の飛び出しによって得たPKだったが,2点目はオウンゴール。3点目も内村のスピードが生んだものとは言え,都倉のすぐれた身体能力があったればこそのヘッドによるもので,パスワークや . . . 本文を読む
マッチデイ・プログラムの表紙を飾った都倉をヒーローにするため,あえてこういう展開を選択しました,と言わんばかりに劇的な幕切れだった。後半は一方的な劣勢でまったく見所がないまま2点差をひっくり返されてしまうのだとばかり思っていただけに,相手GKとDFの連携の悪さがあったとは言え,最後まで諦めなかった都倉のプレーは賞賛に値するものだった。
勝ち点ゼロから3へ。今日の後半を見ても明らかなように,底力は計 . . . 本文を読む
神様,仏様,金山様,という試合だった。
後半,足が止まった札幌陣内で面白いようにボールを廻しては,立て続けにゴールマウスを襲った松本の攻撃を,流行りの言葉で言えば「神ってる」セーブによって防いだ金山の活躍こそが,勝ち点3をもぎ取った最大の原動力だったことに異論を挟む人はいないだろう。五輪メンバーに選ばれてチームを離れたク・ソンユンも,今宵限りは手放しでライバルの活躍を讃えるはずだ。
最初の対戦で . . . 本文を読む
日本代表がこれまで一度も勝ったことのないブルガリア相手に7点を,しかもそのどれもが目の醒めるような美しいゴールで奪った試合をTVで観た後に,J2リーグの試合を観るのは正直きついかなと思っていたのだが,やはりサッカーは生もの。
スタンドの一体感と圧倒的な劣勢から2点のビハインドを追い付くという劇的な展開をライヴで味わうという体験には,試合の技術的なレヴェルを問題にしないだけの魅力があるということを再 . . . 本文を読む