2017年のベスト。番号はいつものように順位ではなく鑑賞順。
1 ラ・ラ・ランド:デイミアン・チャゼル
2 ムーンライト:バリー・ジェンキンス
3 メッセージ:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
4 20センチュリー・ウーマン:マイク・ミルズ(写真)
5 ありがとう,トニ・エルドマン:マーレン・アデ
6 エル ELLE:ポール・バーホーヴェン
7 ダンケルク:クリストファー・ノーラン
8 パターソン:ジム・ジャームッシュ
9 ドリーム:セオドア・メルフィ
10 IT/イット”それ”が見えたら終わり:アンディ・ムスキエティ
1 冒頭のダンスとラストのアイコンタクトの感激は未だ薄れず。
2 アカデミー賞作品賞発表時のトラブルも今となっては懐かしい思い出。
3 先達の圧力がひしひしと感じられた「ブレードランナー2049」よりも断然こっち。
4 ほとんど話題にならなかったが,懐古趣味に留まらない巧みな作劇。監督作が絶賛されているグレタ・ガーウィグもここでいろいろと学んだか。
5 順位は付けていないが強いて言えば今年のベスト。発想力と構成力と演技,映画作りに関するあらゆる要素のハーモニー。
6 イザベル・ユッペール,この勢いで70代に突入するのか?
7 「メメント」での試みの進化形。
8 ジャームッシュ節,見事な復活。思い返せばアダム・ドライヴァーの年でもあった。
9 この秀作が劇場スルーのDVD発売で終わるところだったとは。公開に尽力された方々にお礼を言いたい。
10 飛び抜けた出来ではないかもしれないが,ポップコーン映画としては最良。
この他では,どんでん返しに拍手したジェシカ・チャスティン「女神の見えざる手」,イラン映画の底力を示した「人生タクシー」,どんだけ働くのかユッペール「未来よ こんにちは」,本当はベスト10に入れたかった「スウィート17モンスター」,いまだにナチスを「昔のこと」にしない精神の発露2作品「ハイドリヒを撃て!」「アイヒマンを追え!」,不穏な前半に比べて後半が残念だった「ゲット・アウト」,少数民族の話に留まらない普遍性を獲得していた「サーミの血」などが印象に残った。
邦画は総崩れ状態だったが,「幼な子われらに生まれ」のささくれだったタッチと「勝手にふるえてろ」松岡茉優のポテンシャルには驚かされた。
テロとミサイルと難民の文字を新聞に見ない日はなかったが,それを凌駕する物語を生み出すべく日夜奮闘している映画人に心からの敬意を。
1 ラ・ラ・ランド:デイミアン・チャゼル
2 ムーンライト:バリー・ジェンキンス
3 メッセージ:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
4 20センチュリー・ウーマン:マイク・ミルズ(写真)
5 ありがとう,トニ・エルドマン:マーレン・アデ
6 エル ELLE:ポール・バーホーヴェン
7 ダンケルク:クリストファー・ノーラン
8 パターソン:ジム・ジャームッシュ
9 ドリーム:セオドア・メルフィ
10 IT/イット”それ”が見えたら終わり:アンディ・ムスキエティ
1 冒頭のダンスとラストのアイコンタクトの感激は未だ薄れず。
2 アカデミー賞作品賞発表時のトラブルも今となっては懐かしい思い出。
3 先達の圧力がひしひしと感じられた「ブレードランナー2049」よりも断然こっち。
4 ほとんど話題にならなかったが,懐古趣味に留まらない巧みな作劇。監督作が絶賛されているグレタ・ガーウィグもここでいろいろと学んだか。
5 順位は付けていないが強いて言えば今年のベスト。発想力と構成力と演技,映画作りに関するあらゆる要素のハーモニー。
6 イザベル・ユッペール,この勢いで70代に突入するのか?
7 「メメント」での試みの進化形。
8 ジャームッシュ節,見事な復活。思い返せばアダム・ドライヴァーの年でもあった。
9 この秀作が劇場スルーのDVD発売で終わるところだったとは。公開に尽力された方々にお礼を言いたい。
10 飛び抜けた出来ではないかもしれないが,ポップコーン映画としては最良。
この他では,どんでん返しに拍手したジェシカ・チャスティン「女神の見えざる手」,イラン映画の底力を示した「人生タクシー」,どんだけ働くのかユッペール「未来よ こんにちは」,本当はベスト10に入れたかった「スウィート17モンスター」,いまだにナチスを「昔のこと」にしない精神の発露2作品「ハイドリヒを撃て!」「アイヒマンを追え!」,不穏な前半に比べて後半が残念だった「ゲット・アウト」,少数民族の話に留まらない普遍性を獲得していた「サーミの血」などが印象に残った。
邦画は総崩れ状態だったが,「幼な子われらに生まれ」のささくれだったタッチと「勝手にふるえてろ」松岡茉優のポテンシャルには驚かされた。
テロとミサイルと難民の文字を新聞に見ない日はなかったが,それを凌駕する物語を生み出すべく日夜奮闘している映画人に心からの敬意を。