風・感じるままに

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邪道

2013-09-05 | 社会
政府が2020年夏季五輪開催都市を決める国際オリンピック委員会総会への高円宮妃久子の出席を要請し、宮内庁が出席を決めたことに宮内庁の最高責任者である風岡典之長官は、「苦渋の決断をした」「天皇、皇后両陛下もご案じになっている」述べた。

五輪開催地を決めるIOC総会を前に、原子力規制委員会の田中俊一委員長が2日の記者会見で、汚染水の放射性物質の濃度を基準値以下に薄めて海へ放出するのもやむなしと発言、一方、政府は東電福島第1原発の汚染水事故対策に急遽470億円の国費投入を決定した。

これら一連の日本政府の対応に海外のメディアから「東京への集票目的」ではないかなど、厳しいは反応が相次いでいる。
開催地招致に、皇室を「政治的に利用」し、原発事故対策を「票集め」に行うなどというのは、フェアー精神の発揮である五輪の精神にもっとも反するものではないか。
いま政府は五輪誘致のためには〝何でも有り〟になっている。このような、なりふり構わない招致活動がかえって日本政府の信用を落としているのがわからないのだろうか。