このところ、小泉純一郎元首相の「脱原発」発言が話題になっている。
以下は報道されてい内容の一部です。
【「原発はクリーンでコストも一番安いという専門家の意見を信じてきたが、東日本大震災が起きて、原子力を人類が制御できるか大きな疑問を抱いた。」「経済界では大方が原発ゼロは無責任だと言うが、核のゴミの処分場のあてもないのに原発を進める方がよほど無責任だ」
「(8月に視察したフィンランドでは)設備が10万年もつかこれから厳しい審査がある。それでもフィンランドにある原発4基のうち2基分の廃棄物しか処理できない。現地の人は、10万年後の人類に(廃棄物を)取り出してはいけないと言って分かってもらえるかまで心配している」
「原発から出るエネルギーは本当に安いのか。事故が起きれば人体や農作物、地域へのリスクは計り知れず、原発ほどコストのかかるものはないと多くの国民は理解している。」
「原発の必要論者は『将来はゼロにする方がいいが、今はダメだ』と言う。しかし、早く方針を出した方が企業も国民も原発ゼロに向かって準備もできる、努力もできる、研究もできる」
「今こそ原発をゼロにするという方針を政府・自民党が出せば一気に雰囲気は盛り上がる。そうすると、官民共同で世界に例のない、原発に依存しない、自然を資源にした循環型社会をつくる夢に向かって、この国は結束できる】
一方、安倍首相は先般の国連で次のように述べている。
「日本は、原発の安全技術で、これからも世界に貢献していきます。放棄することはありません。福島の事故を乗り越えて、世界最高水準の安全性で、世界に貢献していく責務があると考えます」と。
安倍政権はこの「小泉発言」の影響力を恐れたのか、菅義偉官房長官が2日の記者会見で「わが国は言論の自由(のある国)だから、いろいろな議論があっていい」と述べた。
この官房長官発言については、「菅氏(官房長官)は、民主党の鳩山由紀夫元首相が6月、沖縄県・尖閣諸島の領有権を主張する中国に理解を示す発言をした際に『開いた口がふさがらない。国益を著しく損なう』と厳しく批判しており、同じ元首相の発言に対する評価でのダブルスタンダード(二重基準)が露呈した」(毎日)と評されている。
小泉氏が福島第一原発事故を教訓にして、自ら首相として、自民党ととして原発推進をしてきたことへの反省をこめての発言(行動)なら、そのこの限りにおいてはまっとうだと思う。
今日もニュースで報道されているが、福島第1原発の汚染水をためているタンクの上部から新たな水漏れが発生して、漏れた水からストロンチウム90などベータ線を放出する放射性物質が1リットルあたり20万ベクレル検出され、この汚染水が近くの排水溝を経由して海に流れ出た可能性もあるという。
安倍首相が言う「コントロールされている」などとんでもない。もし、「コントロール」されていて心配する必要がないというなら、政府がわざわざ多大な国民の税金を投入して「政府が前面に出て」の対策などせずに、今のまま東電に任せておいたらいいのではないか。
今、緊急に必要なことは、将来の原発や日本のエネルギーをどうするかの考えの違いを超えて、まったくコントロールできていない汚染水対策に国際的な英知も結集して国の総力をあげて取り組むことではないか。
先般、日本共産党がこの立場から「福島第1原発の放射能汚染水の危機打開のための緊急提言」を出したので紹介します。
以下は報道されてい内容の一部です。
【「原発はクリーンでコストも一番安いという専門家の意見を信じてきたが、東日本大震災が起きて、原子力を人類が制御できるか大きな疑問を抱いた。」「経済界では大方が原発ゼロは無責任だと言うが、核のゴミの処分場のあてもないのに原発を進める方がよほど無責任だ」
「(8月に視察したフィンランドでは)設備が10万年もつかこれから厳しい審査がある。それでもフィンランドにある原発4基のうち2基分の廃棄物しか処理できない。現地の人は、10万年後の人類に(廃棄物を)取り出してはいけないと言って分かってもらえるかまで心配している」
「原発から出るエネルギーは本当に安いのか。事故が起きれば人体や農作物、地域へのリスクは計り知れず、原発ほどコストのかかるものはないと多くの国民は理解している。」
「原発の必要論者は『将来はゼロにする方がいいが、今はダメだ』と言う。しかし、早く方針を出した方が企業も国民も原発ゼロに向かって準備もできる、努力もできる、研究もできる」
「今こそ原発をゼロにするという方針を政府・自民党が出せば一気に雰囲気は盛り上がる。そうすると、官民共同で世界に例のない、原発に依存しない、自然を資源にした循環型社会をつくる夢に向かって、この国は結束できる】
一方、安倍首相は先般の国連で次のように述べている。
「日本は、原発の安全技術で、これからも世界に貢献していきます。放棄することはありません。福島の事故を乗り越えて、世界最高水準の安全性で、世界に貢献していく責務があると考えます」と。
安倍政権はこの「小泉発言」の影響力を恐れたのか、菅義偉官房長官が2日の記者会見で「わが国は言論の自由(のある国)だから、いろいろな議論があっていい」と述べた。
この官房長官発言については、「菅氏(官房長官)は、民主党の鳩山由紀夫元首相が6月、沖縄県・尖閣諸島の領有権を主張する中国に理解を示す発言をした際に『開いた口がふさがらない。国益を著しく損なう』と厳しく批判しており、同じ元首相の発言に対する評価でのダブルスタンダード(二重基準)が露呈した」(毎日)と評されている。
小泉氏が福島第一原発事故を教訓にして、自ら首相として、自民党ととして原発推進をしてきたことへの反省をこめての発言(行動)なら、そのこの限りにおいてはまっとうだと思う。
今日もニュースで報道されているが、福島第1原発の汚染水をためているタンクの上部から新たな水漏れが発生して、漏れた水からストロンチウム90などベータ線を放出する放射性物質が1リットルあたり20万ベクレル検出され、この汚染水が近くの排水溝を経由して海に流れ出た可能性もあるという。
安倍首相が言う「コントロールされている」などとんでもない。もし、「コントロール」されていて心配する必要がないというなら、政府がわざわざ多大な国民の税金を投入して「政府が前面に出て」の対策などせずに、今のまま東電に任せておいたらいいのではないか。
今、緊急に必要なことは、将来の原発や日本のエネルギーをどうするかの考えの違いを超えて、まったくコントロールできていない汚染水対策に国際的な英知も結集して国の総力をあげて取り組むことではないか。
先般、日本共産党がこの立場から「福島第1原発の放射能汚染水の危機打開のための緊急提言」を出したので紹介します。