風・感じるままに

身の回りの出来事と生いたちを綴っています。

20年前、40年前

2014-02-19 | 日常

先日、家のオーブンレンジが壊れました。もう10年、いや15年くらい使っていたので捨てることにしました。
家人に「新しいの買ったら?どんなのがいいか、決めておいて」と言っておいたのです。

私がレンジを使うのはもっぱらお酒の燗か何かを温めることだけですが、やはり、あるものが無いとちょっと不便です。
買うのをためらっているのか、それとも、どのようなものを買おうか迷っているのか、2、3日経っても家人はいっこうに動こうとしないのです。

そうこうしている間にふと思い出したのです。長男が学生時代に一人住まいで使っていた電子レンジが物置にあったのでは?と。
ひょっとして捨てたかもと思いながら探したらありました。無地の段ボール箱に入れられ紐でくくってありました。

取り出してみると、使っていたそのまま仕舞ってあったようで、外も中も汚かったので洗剤を少しつけて拭いてやりました。
きれいになったレンジですが横に張ってあるラベルを見ると、なんとシャープの1994年製、20年前の代物でした。
きれいになったのはいいのですが、果たしてちゃんと動くのか(温まるのか)と器に水を入れてスイッチを入れてみました。

〝チン~〟というあの懐かしい大きな音で終了のお知らせです。器を持つと暖かく成功です。
写真のように「解凍」と「温め」の二つの機能しかない、まったくシンプルなものです。当時、貧乏学生生活を送っていた長男ですから、一番安物を買ったのでしょう。

最初は、〝チン~〟というお知らせ音にちょっと笑ってしまいました。同時に、昔を思い出しました。所帯を持って、出始めたばかりの電子レンジを買った40年余り前を。