やっぱり
2014-07-25 | 日常
映画「太秦ライムライト」を観てきました。
この映画は、東映時代劇で長年斬られ役一筋をやってこられた福本清三さんをモデルにした物語です。
主役を演じられた福本清三さんの抑えた(というより素人っぽい)演技が素晴らしけ、何度か、ぐっとくる場面がありました。
観に行く前に、もしかしたら福本さんの友人であり私の友人でもある、太秦撮影所で時代劇のカメラマンをしていたMさんがちょい役で出ているのではと思って行ったのですが、やっぱり、出ていました。
映画の最初の方で、時代劇撮影場面でカメラマンとしてです。カメラを覗いている場面で時間的にも2、3秒間だったので、顔ははっきりわからなかったのですが、ジーパンにピンクのシャツ姿ですぐに彼だとわかりました。(Mさんは、夏になるとよくピンク色の半袖シャツを着ていた)
この場面だけかと思っていたら、最後の方では、全身と顔がはっき映り、監督が何か語りかけた時にひと言だけ返事をする場面があった。(黒地に赤色のツバのキャップを被っている人)
Mさんは、東映太秦撮影所で、「遠山の金さん」とか「暴れん坊将軍」などの時代劇でカメラマン(撮影技術)を担当してきた人です。
ご無沙汰している彼に電話して、「観に行ったよ。出てたねー!」というと、彼は「えーッ、観に行ってくれたの?ありがとう。出ているのわかった?」「福本さんとは長い間、一緒に仕事してきたからなあ。友情出演ですわ」といった。
私が、「出演している松方弘樹らにはギャラを支払ったの。みんな友情出演だったの?」と聞くと「松方クラスになると、普通は高いギャラを払わなあかんのやけど、安いギャラで出てくれたんや。みんな福本さんと一緒に映画を作ってきた人やから・・・」といった。
映画での福本さんと松方との殺陣のシーンは、ほんまに迫力があった。
松方の俳優としてというより、一人の人間としての福本さんへの思いがひしひしと画面からも伝わってきて感動した。
※友人のMさんというのは、宮西慶二郎さんのことです。(ご本人の了解を得て実名で掲載)
かっての東映時代劇のスタッフには、「撮影技術」として彼の名前がよく出てきます。
撮影所を定年退職された後、現在は、特定非営利活動法人森守協力隊(京都府京都市右京 区京北下弓削町杉森26番地の1) の代表をされ活躍されています。
私が、和太鼓サークル「嵐山太鼓」でお世話になっていた頃の師匠でもあります。