風・感じるままに

身の回りの出来事と生いたちを綴っています。

友が逝く

2016-02-13 | 日常

先ほど、友人のYさんの訃報が入った。71歳だった。
本人と最後に会ったのは、1月の半ばころだった。入院していたのだが、病状が小康状態だからと退院してきていた時だった。
本人からは、病状と「もう、そう長くは生きられない」という言葉を聞いた。
「酒は飲めるの?」と聞いたが「もう、その元気はない」との返事。ちょっと、寂しかった。
その後、病状が悪化して再入院していることは聞いていたが…。

彼とは、勤務する事業所は高槻市と茨木市と違ったが同じ会社だった。
1960年代の若いころから、労働運動や青年運動でともに励まし合って頑張ってきた仲だった。
いっしょに酒も飲んだし、激しく議論もたたかわせた。
彼は、病気のこともあり、定年まで2、3年を残し早期退職した。
歳は一つ上だったが、偉そうにすることはなかったし、優しい人柄は多くの人に好かれていた。

何歳ころからか、はっきり聞いていないが、割合、若いころから不治の病気になり、治療をつづけながら工場労働者として働きながら、精力的に社会活動に励んできた。
昨年くらいには、医師から「そう長くは持たない」と聞かされていたようで、そのことを周りの人にも言っていた。
そんな彼が、昨年の秋のある会合で、「残された少ない命を『戦争法案』反対のたたかいに捧げる…」と発言した。
その時の彼には悲壮感はみじんも感じなかった。情熱にあふれた表情は、40年以上前の青年のようだった。
Yさんのご冥福を心よりお祈りします。 合掌