熊澤良尊の将棋駒三昧

生涯2冊目の本「駒と歩む」。ペンクラブ大賞受賞。送料込み5000円。
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会報3号

2009-01-04 09:49:47 | 文章
1月4日(日)、一面に群雲。

今日も仕事は、お休みです。
会報3号は5月1日付けの発行です。若干補足しますと、

3月3日現在の入会者数は150人。木地は3月末時点でやっと会員97番まで。
4月末時点では入会者210人。木地の発送は166番まで。
残りの人にはゴールデンウイークに駒づくりしようと思っている人が多いと思うのですが、未だ届けられない状況が続いていました。

初めての作品展を8月ごろに大阪と東京で開催する旨、応募作品を呼びかけています。
「書体研究」は先号に引き続いて「淇洲」です。
「QアンドA」には、目止めについて触れています。
「目止め」とは、漆を塗る前に木地の木目の穴を透明の塗料などで塞いで、漆が滲まないようにしておくための作業ですが、駒づくりの中で重要な工程です。
と、言うのは、目止めが不十分だと漆が滲む結果になりますし、やりすぎると漆の食いつきが悪くなって、漆が飛ぶことに繋がるので、実際は微妙で難しい工程でもあります。

「会議室」のコラムでは、渡辺汀さんから「書体銘の複写」についての質問や意見の提議が出ています。
道義的な視点、あるいは法的な問題について触れています。
他人が作った駒をそのままコピイして良いのかよくないのか。平気なのか平気でないか。モラルにかかわることですね。
それだけに、ややもすると忘れがちになってしまうことが多いと思うのです。趣味なら許されるかもしれませんが、趣味の領域を超える場合はどうでしょうか。

1月2月ごろは、入会について問い合わせる手紙が多かったのですが、この頃になると、駒づくりを初めて経験した方々から、「駒づくりをして良かった」という便りや写真が続々と寄せられて、皆さんの熱気が伝わってきました。

ところで、話を半年前に戻します。
サラリーマンだった小生は、「会」を立ち上げるに先立って、勤め先の人事部に、これから始めようとすることを説明し、事前の許可が欲しいと許可を求めました。

会社の就業規則に「会社以外の業務をしてはいけない」という条項があります。「会」では駒づくりの道具とか、材料とかを販売することが不可欠だと思うので、事前に許可を取り付けておけば、コソコソしないで済みます。
第一、後から発覚し問題になれば会社を首になる可能性もあります。
そうなると、小生・家族ま勿論、会員諸氏にも迷惑をかけることになります。

相談の相手は、人事部係長でした。小生のやろうとしていることを概略説明して、これが就業規則に抵触するのかしないのかを尋ね、許可を求めたわけです。
結論はOK。と言うことで、心置きなく「会」を立ち上げることが出来ました。
その相手の人事係長は、現在の会長・出原さんです。
その会社には30年余、52歳まで勤めさせていただきました。
おおらかで家族的、いい会社でした。




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駒の写真集

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