熊澤良尊の将棋駒三昧

生涯2冊目の本「駒と歩む」。ペンクラブ大賞受賞。送料込み5000円。
残部僅少、注文受付中。

目次

作品 文章 写真 販売品

チョッとだけ小さな彫り埋め駒の続き

2011-09-03 05:09:12 | 写真
9月3日(土)、風雨。

台風12号が接近中。
間もなく、高知県に上陸するらしい。
今は、行く手を心配しながら大きな被害が無いことを祈るのみ。

今日の午後は、芝苑で島本五段の昇段を祝う将棋と食事の会。
幹事の話では、20人近くが参加とか。
但し、接近中の台風が心配です。


台風と言えば、昨日は午前中から断続的に強い風雨。
大型台風の影響が出始めていました。
午後からは、近畿地方に来る気配が濃厚と知って、屋外に出している細々したものを屋内に取りこみました。

そしてもう一つ。
午後は、大阪から二人のお客様が来られる予定でありましたが、来週以降に延ばしていただくことにしました。
若い声の初めての方です。
先週電話を戴いて、ウエルカムということで予定していたのですが、台風には勝てません。
江戸時代の古い駒のコレクションとか、仕事場の様子を見学したいということで、お天気を気にすること無く、ゆっくりしてもらおうと思っています。


ーーーー

チョッとだけ小さい彫り埋め駒。
追加の写真を撮りましたので、アップしておきます。



盤の下に写っている黒いものは、携帯に便利な袋です。
左に写っているのが、駒箱の蓋。
駒箱の蓋と中箱をひっ繰り返せば、駒台としても使えます。
袋には「盤・駒箱・駒台」の一式がぴったりと入ります。

重ねた厚みは5センチぐらい。
重さは、測るのを忘れていましたので、今日、測ってみます。
コメント (5)
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チョッと小さな彫り埋め駒

2011-09-02 06:03:45 | 作品
9月2日(金)、雨。

台風が近づいています。
風雨に備えたいと思います。

ーーーー

チョッと小さな古水無瀬の彫り埋め駒が出来上がりました。
勿論、盤もチョッと小さめ。
旅行用のボストンバッグに入る大きさです。

以前から、将棋仲間との旅行などに持って行ける雰囲気の良い「携帯用の盤と駒」が欲しいと思っておりました。
何年も前のことです。
日常の仕事の隙間を利用して、アレコレ素材も幅広く、考えて設計図を書いたりスケッチしたり。
一昨年は、ある素材でチョッと小さい2つ折りの盤や、チョッと小さい組み合わせ式の盤などを幾つか試作したものの、
何かもう一つもの足らないところがあって、ボツにしました。

今回は、原点に立ち戻って、シンプルで機能的なものを指向しました。

そのコンセプトですが、
①、旅行用にふさわしく、携帯に便利であること。
②、小さすぎず、普通サイズの駒と変わらない感覚で指せ、指しやすいこと。
③、安価でも本格的な雰囲気があり、ゆったりと気持良くさせる道具であること。

さらに言えば、場合によってはタイトル戦の継盤としても使っていただけそうなもの。
まあ、およそこんな考えでありました。

と、言うことで、小さいながら、駒は普通の指さばきで使える(使いやすい)大きさと厚み。
盤の大きさは、最終的に、30センチx27センチを想定しました。
色紙より一回り大きく、普通サイズの盤と比べれば一回り半小さい。
このくらいが携帯出来る盤として、最大だろうと考えました。
また、自宅で詰め将棋を作る時も、レギュラーサイズより、このくらいが使いやすいのではないかという考えもあります。
なお、この「チョッと小さい駒」は、幕末から明治時代の「安清の駒」よりも大きく、レギュラーサイズの将棋盤の上で使っても、
格別な違和感は無い大きさです。

盤は日本産カヤと、別の材の二種類を用意。
カヤ盤は、木味の良い柾目の古い碁盤をつぶして仕立てました。
もう1面は、携帯用として軽くても丈夫でシッカリしたもの。
どちらが良いかは、好みとか、主たる使い方で選択出来ればと思うのです。

駒箱は、縦長で薄い長方形。
これだと、携帯に便利だし、詰め将棋の時などは駒の所在が分かって特定の駒を取り出しやすい。
そんな考えです。
テーブル上で使うときの携帯用駒台もつくりました。

駒は、普通のものと比較してください。





駒は3組。
このうち1組は注文を戴いて、1組は自分用。
残る1組は、どなたか親しく使っていただける方にと思っています。

いずれも御蔵島ツゲ古材の柾目を使用。
製材して25年くらい経過している細かな木目を選びました。

今回は、試作の段階かもしれません。
まあ、無い知恵を絞っていろいろ考え、作ってみることは楽しいということです。
何か、もっと良いアイデアをお持ちの方は、是非、ご意見をお寄せ下さい。



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「将棋馬日記」補修の是非についての考察

2011-09-01 05:59:50 | 文章
9月1日(木)、小雨。

9月になりました。
210日の防災の日。
南の海上には台風がゆっくり北上しているようです。

ーーーー
先日の島本町での会議で、事務局から「将棋馬日記」を補修したい旨の提案が示されました。

「日記」そのものは、手札程度の二つ折り薄葉紙、約30丁が和綴じされた本になっています。
400年ほど前に書かれたもので、虫食いが幾分進んで、端などの一部分は紙がホツレたところもあります。
しかし、墨の文字は、虫食いで読めないところが生じているものではありません。

これを文化庁の補助金を活用して、今年度中に補修しようという事務局の提案です。
普通なら賛成と言いたいところですが、小生は次のような意見を申し上げました。


今は町レベルの文化財ではあるが、本来はもっと上位の日本文化の重要資料として顕彰されるべきものと思う。
下手な補修で現状の姿が大きく損なわれたりして、取り返しのつかないことになってはいけない。

今、直ちに補修する必要性があるのか無いのか。
それに、補修するとしても、使われる裏打ち素材(裏打ちする和紙の種類と厚み、ノリの種類)の吟味や、虫食いの処理方法の選択は重要で、慎重に行わなければならない。
場合によっては、現状のままを保存することもいいのかもしれない。

予算が確保できるということだけの拙速は慎むべきで、補修ありきではなく、補修の是非について文化庁など然るべき見識を有する機関や人物の意見を充分聞く必要があるのではないか・・。

この問題に関しての要約は、以上。

余談ですが、この手の修復に長けた専門家には「国宝修理装黄師」と称する人(集団)があるようです。
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駒の写真集

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