詩と短歌集/photo poem 雪割一華(ゆきわりいちげ)

写真短歌・写真俳句・写真詩・随筆散文・陶芸の話など自由気ままに書いています。  

残桜 - おぼろ日

2012-05-02 | 短歌


<残桜-おぼろ日>
京都植物園で忘れ残りの桜がはらはらと花びらをちらしていた。雲のベールを透か
して見えるおぼろ日の薄い光がそれを照らす。濃厚で妖艶な日本画的美の世界。 

おぼろ日の光の中にはらはらと舞納めする桜妖しく
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すずらん

2012-05-02 | 短歌


<すずらん>
君影草、谷間の姫ゆりとも呼ばれるユリ科の植物。はらばいになってシャッター
押してて気が付いた。この花の可愛らしさと、人気の秘密。花の形がスマートで
ない、ようするに上下にひしゃげている。幼い子のように若干アンバランスなの
だ馬酔木のように形の良い釣鐘型でなく、赤ちゃんのグーのかたちなのである。
自然と顔がほころぶ。素敵な名前で呼んでもらえるのも姿かたちの良いところ
からだろう。生まれつき得している花のようだ。

ふくいくと鈴蘭の花咲き初めて不如帰鳴く森の木陰に
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