詩と短歌集/photo poem 雪割一華(ゆきわりいちげ)

写真短歌・写真俳句・写真詩・随筆散文・陶芸の話など自由気ままに書いています。  

名門の雑草/ひおうぎ

2021-07-10 | 俳句

<名門の雑草/ひおうぎ>

檜扇自体が雅な世界の小道具である。宮中行事、京都の葵祭、お雛様

など、およそお姫様と名の付く方々の公式な装束の一部である。

ヒオウギは葉っぱの並ぶカタチが檜扇そっくりなのでそう呼ばれる。

ここまではすでにご存知、もう少し踏み込むとヒオウギは美しい黒い

実がなる。万葉の昔からこの黒い実は「射干玉:ぬばたま」と呼ばれ

黒いもの、髪、夕暮れ、夜の歌などの枕詞に用いられた。

 ぬばたまの夜渡る月のさやけくはよく見てましを君が姿を    万葉集

ついでによく似た名前で呼ばれる花の違いと比較を併載 web調べ

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする