春の衣
<春の衣>
この花の白い色は磁器の様な冷たい白さでなく陶器に感じる暖かい白さである。
妙に人の心を安心させ白絹を思わすなめらかな花弁の肌合いはとても優しい。
<白い花/白木蓮>
今年は風の強い日が少なかったので白木蓮がとても綺麗だ。
風が有ると蕾の枝がぶつかり合いこすれあいして花びらに茶色の傷が
たくさんめだつ。
白木蓮の美人顔は風の起きない朝早く撮るようにこころがけている。
<つくしんぼ>
つくしがあちこちに頭を出している。
背丈はどれも似たようなもので可愛い頭が開くと何層にも重なった
花弁らしきもの(胞子茎)がみえる。
つくしは種でなく、胞子か、地下茎で増殖する。春らしい植物だ。
<山紫陽花>
花の形をしたまま枯れてしまった山紫陽花。
花は散ってその美学を全うするしかし、形を残したまま生を終えた花に
もっと深い寂寥を見る。
いずれは朽ち果てて消滅するであろう。まさに花の色は・・・である。
<桜草>
お彼岸なのに北日本は大荒れの吹雪だとか・・・
ここ香里ケ丘も寒くて手袋をした道行く人は誰も手袋などしていない。
テレビはいつの間にか「春の高校野球」を放送している。
関西では甲子園の芝生が緑になると春などと言われる。
でも花達も咲く時期を良く知っており春は駆け足でやってくる。