浦安中年期外伝

カミさんを師匠に修行中の週末の料理やポタリング、読み散らしてている本の事など

ようこそ、おいでいただきました。

歳をとると日々が過ぎて行くのがどんどん早くなっていきます。ブログの更新がやや散漫になりつつありますが、しっかり元気でやっております。
いろいろなジャンルの本を読み漁り書き散らしてきたウェブサイトは今年で20年を迎えました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。 浦安中年期外伝(読書編)
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911

2009-09-06 23:19:00 | 出来事
ヒストリー・チャンネルで「9.11~アメリカを変えた102分」をやるというので早速、正座して鑑賞。
音楽なし、解説なし、余計なものは一切排して、リアルタイムで撮られた映像と音声のみで映し出される当時の映像は、観る者みなあの時間に引き戻していく。あまりの出来事に絶句するとはこの事であろう。何が起こっているのか理解できない。目の前の光景を受け入れられない。と云うのが僕のそして世界の大半の反応であったのではないかと思う。

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倒壊したビルの土煙がもの凄い規模で覆い被さってくる光景は、息が止まる程だ。

ショックでうずくまる人。ビンラディンを殺せ。報復しろとさけぶ人。あのビルがなくなってせいせいしたと呟く人。

そして墜ちていく人。

確かにあの事件によってアメリカは変わってしまった。しかし、変わったのは何もアメリカだけではない。僕らはあの事件の後で徐々に明らかになってきた事実によってアメリカと云う国をそもそも勘違いしていた事に気づき、価値観を大きく変えざるを得なくなってしまった。そしてこの後に続く報復に続く報復。アメリカはヒステリックで信用がおけないならず者の代表であった訳である。しかし、ニューヨークで泣き叫んでいたあの人々はまだ気づいていない。あの事件でアメリカや世界は変わったのではない、その本性を現してしまったのである。
そして一度その本性を現した世界は決して二度と元の状態に戻ることはないのである。

映像にはまるでドン・デリーロの「墜ちていく男」に登場してきたような幼い子供が映し出されていた。子供たちもビルが突然崩壊した事に驚いているのである。僕たちは子供たちへこの事件をどのように語るのだろうか。子供たちはこの事件をどう解釈して大人になっていくのだろうか。

Monkey Majik - Change

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