五十の手習い足払い

五十歳を過ぎて始めたブログももう何年目?
山梨に住む新しモノ好きのオヤジが自分の趣味や日々の暮らしをつづります。

マルティニ・ポルシェ917

2016年02月19日 | ミニカー
私のブログに何度も出てくるポルシェ917。
今回は1971年のル・マン24時間レースに出場した3台のポルシェ917を紹介します。

あっ、本当に好きなのはガルフカラーのポルシェなんですがね。

マルティニとポルシェのお付き合いは前年の1970年からのようです。
他のレースではポルシェ908でしたが、この年のル・マンには例の"HIPPIE"で参戦し、みごと総合3位に入っています。
ちなみに優勝はザルツブルグ・チームの917でした。

 →ポルシェ、ル・マン初制覇

で、ここからやっと本題に入ります。

翌1971年には3台のマルティニ・ポルシェ917がエントリーしました。
ガルフカラー・ペイントに塗られたワークス・チームとは異なり、3台とも独特のボディとカラーリングでしたので、今でも人気の高いミニカーになっています。

21号車はエルフォード/ラルース組のロング・テール仕様。
ル・マン用のボディ・スタイルだけあって予選は首位に遅れること1秒の2位につけました。
さすがマルティニのエース。
残念ながら決勝レースでは、6時間くらい走ったところでオーバーヒートを起こしリタイヤしてしまいました。


"HIPPIE"のようなサイケデリックな塗装ではありませんが、後年のマルティニ・ストライプとも違う独特のカラーリングです。
私は好きですよ、このデザインも。
特にロング・テールのマシンは、後ろから見た感じがいいですね。
垂直フィンに渡されたリアスポイラーがアクセントを添えています。


モデルはミニチャンプス製、1/43スケール。


さて、22号車は917Kと呼ばれるショート・ボディ・タイプのクルマ。
アトウッド/アーレンス組のこのクルマは予選11位、決して期待はされていなかったのかもしれませんが、結果としては総合優勝を飾り、ポルシェのル・マンに連覇に貢献することになりました。


22号車はマルティニ・ストライプそのものの色使いですが、車体の前後に走るストライプというのではないですね。
ショート・ボディのリア・スタイルも、これはこれで美しいです。
特にこのメーカーのミニカーは、リア・ビューの仕上げに力を入れていると思いますね。


優勝したクルマだけあって、3台の中では一番人気だと思います。
モデルはスパーク製、1/43スケール。


最後の23号車、他の2台とも違う独特のスタイルと言うかデザインと言うか...。
実はこのクルマ、917/20という別設計のクルマです。
特長は何よりもそのカラーリング。
何と豚肉の部位をドイツ語で描いたデザインで、あだ名も"Pig"と呼ばれました。


このボディにはチーム名もロゴもありません。
スポンサーがこのデザインを嫌って描かせなかった、という噂があるほどです。

もっとも、この23号車は運転しやすく、ドライバーには好評だったということですが。
ドライバーは今やアウディ・チームを率いてその名も高いヨーストとカウーゼンでした。
予選は7位、そして決勝では12時間目あたりでクラッシュして残念ながらリタイヤしています。


この年のル・マンにしか登場しなかったこの917/20は、オークションでもあまり見かけない珍しいクルマです。
モデルはスパーク製、1/43スケール。
コメント
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