職場を出る前の仕事が終盤に差し掛かっていた。
移動も目を書類に通しながらである。
そう、少し俯き加減にね。
職場の2つの建物は、1階が吹き抜けの通路になっている。
そしてその周囲に樹木も植わっているのだ。
そんなんだから、遭遇する。
おいもちゃんである。
それも緑色の立派なやつ。
西日に照らされたコンクリートの熱い通路を一生懸命に歩いてある。
たくさん脚があっていいや。
ゆきたんくは2本しかない足をリンパ浮腫にやられているからね。
立派だしおしゃれだよね。
グーグルレンズさんに聞いてみた。
「メスクロキアゲハ」というお名前だそうだ。
通路の端っこには10cmほどの段差があって、そこから下に降りることができなそうだ。
踏まれない所までは見守ってあげた。
この後同僚が、葉っぱに載せて逃がしてあげたという。
ただ触っても柑橘系の香りがする角を出さなかったのでアゲハかななんて話もしていた。