かつて旧東ドイツのドレスデンにあった聖母教会は、第二次世界大戦中の爆撃を乗り切ったが、その翌日崩壊した。
最初は、このことを忘れないために再建はしないということになっていた。
しかし、復元は2005年に終わり、その年のうちに聖別された。
かつて敵同士の和解を象徴する建物に生まれ変わったのである。
連合国とドイツの和解である。
一方、日本ではナガサキ原爆の爆風で吹っ飛んだ、山王神社の一本足鳥居がある。
鳥居は未だに一本足であるが、これは現在は「不撓不屈のお守り」として強さの象徴となっているようだ。 その吹き飛んだ鳥居はどうなっているか。 一本足鳥居から山王神社までの参道に横たわっているのである。この鳥居は、和解の象徴とはしないのだろうか。ナガサキの爆風に耐えた鳥居を讃えているのだろうか。扱いが難しいよねぇ。