先日投稿したスタジオで名曲「チューブラーベルズ」は生まれた。
このスタジオを開設したサー・リチャード・ブランソン氏はここを起点としてコングロマリットのヴァージングループの会長になった。
その資金の元が、マイク・オールドフィールド氏の音楽と、一時流行の先端にいたパンクロックミュージックのセックスピストルズの音楽だった。
そのチューブラーベルズは美しい自然を表す音楽だったが、先日亡くなったアメリカの映画監督ウィリアム・フリードキン氏によって映画「エクソシスト」のテーマとして使われた。
エクソシストとは悪魔祓い師のことであり、資格を持っているのは神父である。悪魔に取りつかれた少女を悪魔祓いの儀式「エクソシズム」によって助けるヒーローの物語であるのだ。
日本ではオカルト扱いで、その描写の恐ろしさとチューブラーベルズが結びついてしまっているが、実はパート1は25分の大曲、パート2は23分の大曲なのである。パート1のイントロの一部がエクソシストのテーマに使われただけのことなのである。
1973年にリリースされた「チュブラーベルズ」はマイク氏のデビューアルバムであり、イギリスでは長い間ベスト10の中を彷徨っていた。
翌年1974年にリリースされた「ハージェスト・リッジ」は発売1か月後に全英1位になっている。そしてその1か月後「ハージェスト・リッジ」を1位から蹴落としたのが「チュブラーベルズ」なのである。このように自分の1位のアルバムを自身のアルバムによって入れ替わった例は、後にも先にも、マイク・オールドフィールド氏とビートルズだけである。
このマナーハウス・スタジオには2011年12月29日にも訪れているが、その前日の夜にウッドストックの街に買い物に出かけた次いでに寄ったので、その写真を載せる。日本人的にはこの景色の方がチューブ―ベルズぽいかもしれない。
マナーハウスの門の前で。 2011年12月28日 17:37くらい。
ヨーロッパの冬は日が沈むのが早いからこんな暗い写真になった。
さあ、そのヨーロッパの人たちはチューブラーベルズを聞くと拍手喝采である。
Mike Oldfield - Tubular Bells (Live at Montreux 1981)