先日、B&Bのことを書いた。
今までに泊まったB&Bを時系列で紹介したいと思う。
B&BはBed&Breakfastという、1泊・1食(朝食)の安い宿であることは書いた。
2003年、初めての渡英で宿はどうにかなるだろうと考えていたゆきたんくである。
1泊目は友人の家だったのでキープ。
2泊目以降は行き当たりばったりだった。
当時はインターネットも今みたいに宿のサービスサイトもあまりなかった。
ハージェスト・リッジに行きたい一心でポースマスのポーチェスターからヘレフォードに車を走らせていた。
今日中には目的地は無理だろうと、宿を決めることにした。
途中に看板が目に入った。
14.5£に目がいったがチョークかポスカで書いた看板である。
ロンドンでは1泊で1万以上はすると聞いていたので、この数字は魅力的だった。
しかし、しばらく走った1本道の途中にポツンとある宿だったのでこの安さが怪しく感じていったんはスルーした。
The Old Pandy Inn の外観 → Map
ここからヘレフォードまでは17.6マイル(28㎞)。
しばらく走っても宿はない。
実際調べてみると現在でも道沿いの宿(acommodation)はヘレフォードの近くに3軒しかなかった。
「さっきのにするか。」
今度は立派な看板が目に入った。
ここに決めた。
宿主のアランさんは日本人が来て驚いていた。
何しろ1967年に海軍の一員として横浜近くに1週間の停泊をした時以来日本とは縁がなかったというのだ。
宿は二棟あって、大部屋のある「ブラックマウンテン・ロッジ」という方に通された。
ブラックマウンテンというのはイングランドとウェールズに跨る山の名前である。
なかなか良い。
1階部分のベッドたち
リビングとでもいうのだろうか。
リビングから2階部分を臨む。階段を登ったところにもベッドがある。
2階からリビングを見る。つっくんが躍っていた(笑)
つっくんが疲れでダウンしている中、のりたんが手洗いした洗濯物を干している。感謝。
これで温泉でもあればパーフェクトなんだが、日本ではないからしょうがない。
シャワーはあったので助かった。
なんせ熱波(気温38℃)のせいで汗ドロドロだったのだ。
夕食はついていないので、避暑のため(宿にはクーラーはないので車のクーラーで涼む…笑)
ヘレフォードまで車を走らせ、インディアン・レストラン(日本でいうカレー屋)で食事をした。
インド人経営の本格的な店だったが値段が安いのが嬉しかった。
カレーは血管を広げ血圧を下げる。同時に体温を下げるので涼しさが増す。
暑い国の人は国にあった食文化を持っているものだと思った。
さて、疲れも手伝ってその夜はぐっすりと眠ることができた。
ゆきたんくの旅恒例の朝散歩(独りぼっちのきままな散歩)も済ませ、いよいよ食事である。
B&Bのもう一個のBだ。
左がのりたんコーヒー、右がゆきたんく紅茶。金魚鉢くらいの大きさだ(笑)
そしてゆきたんくはお代わりしてしまった。
朝はイギリス人気取りでミルクティーである。
大きなデッシュである。いわゆるイングリッシュブレックファストだ。
うるさい人に言わせると「ブラックプディング」という血のソーセージが入っていないという。
これにトースト5枚、シリアルを2杯いただいてお腹いっぱいのゆきたんくである。
これで当時の日本円で一人2900円。
ゆきたんくはB&Bのファンになってしまったことは言うまでもない。
あれから13年。
アランさんはお元気だろうか。
ジ・オールド・パンディ・インは現在も営業を続けている。