イン川に沿っているブラウナウという町で最後の晩を過ごす。
とても静かな町で、お世話になった運転手のN氏の話では、イン川の真ん中がドイツとオーストリアの国境なので、何度も国と国を行ったり来たりできるという。
それはやるしかない(笑)

ブラウナウの町並み。左の建物が宿泊したマイヤーブロウホテルだ。 → Map
代々伝わる古いホテルで、今は女性オーナーが経営している。
当日は、ステファン大聖堂の「カタコンベ(地下墓地)」の見学で、当地への到着が遅れていたが、日本人がやってくるなんて珍しいということで、楽しみに待っていたくれたという。
いずれにしてもオーナーご家族の食事の時間を遅らせてしまってすみせん・・・
とても過ごしやすい宿である。
良いと言われるホテルは泊まってきたが、心が落ち着くという感じだ。
オーナーの人柄、ホテルの場所などいろいろな要素はあると思う。

ホテルの部屋は静か。
いよいよ明日は帰国日である。
里心が付く頃なのだが、ここならばもう1週間いても良いと思った。
さて、しっかりと寝て、楽しみにしていたモーニングである。

どれも美味しい。ベーグルに野菜やハムチーズを挟んで食べるとたまらない。
食後の散歩である。
涼しい空気の中、歩を進ませる。
もちろんイン川の国境である。
国境を何度も行き来し、ドイツの方まで足を伸ばした。
ただ、国の入口にポリゼイ(警察署)があったので、すぐに引き返した。
だって、国境近くを東洋人がうろうろしていたら何か聞こうとするだろう。
ドイツ語・・・アウトである。

イン川。この中程がドイツとオーストリアの国境である。 → Map
国境近くには、史跡があるが別の投稿に記することにする。
ゆきたんくは、この日ドイツとオーストリアを10回往復した(笑)

国境の印。単純に頭文字。Ǒはちゃんとウムラウトがついている。
下調べで漏れていたことがあった。
帰国後気付いたのだが、この町プラウナウはアドルフ・ヒトラーの生家が残っているのだ。泊まっていたホテルから直線で330mの所にある。
現在はオーストリア内務省により、「アドルフ・ヒトラーの生家」を警察官向けの人権研修センターに作り変えたという。
そもそもこの町自体が、そこを観光化することを望んでいないという。
生家の宣伝も何もない訳だ。
ゆきたんくは、行けなくてよかったのだろう。
運転手さんのN氏も知っていたはずだと思うが、わざと言わなかったのだろう。
さて羽田・デュッセルドルフ間の直通便がコロナ禍で無くなったので、ミュンヘンからの直行便で帰国する。
この町ブラウナウはミュンヘン空港まで1時間30分なので、近くて過ごしは安い場所なのだろう。