2014年、フランクフルトからICEに乗ってケルンを目指す。
アム・ラインで行った。
ライン川沿いの風光明媚な風景を楽しもうというのだ。
その中で一つだけ違和感のある風景があった。
ミュールハイム・ケルリヒ原子力発電所 線路から125m
帰国してから、この写真の場所を調べたら原子力発電所だった。
それに関しての所感は他所が書いているのでここでは書かない。
今年の旅では、車でここに近づいてみた(運転手はプロの方)。
現在は稼働してはいないが、民家から300mの原子力発電所はなかなかないと思ったからだ。
まあ、ろくに調べてはいないので、他所にはあるかもしれないが・・・
線路を挟んだ道路からの撮影。
なぜか目に焼き付いた「RWE」
ゆきたんくの我儘で寄っていただいた原子力発電所。
緊張したのは、この次に寄った街、ベルンカステル・クースであった。
モーゼル川を挟んで東側のベルンカステルのマルクト広場は、絵本の世界のようだ。
木組みの家が美しいマルクト広場
この写真の真ん中の建物を右に行く道がある。
その道の両側には店が立ち並び、観光客の足を止めている。
ゆきたんくと運転手のNさんは男なのでさっさと行きたいが、4人の奥方は目を奪われている。
店が途切れてきた辺りの写真。この先に教会がある。
教会。その奥には墓地がある。
そろそろ建物もなくなってくるので引き返すポイントにきたようだ。
これだけ異国情緒に包まれると、その国の人間になったような気分になる。
言葉を操ることができればなおそうだろう。
教会の前でふと地面に目を落とす。
何か訳の分からない緊張が走る。
どこかで見た。
何だろう。
そう、目に焼き付いた「RWE」だ。
廃炉に向かってはいるが、民家から300mの原子力発電所の建物にあった表示「RWE」。
KABELとRWE。
調べたらなんてことはない。
RWEは「Rheinisch-Westfälisches Elektrizitätswerk(ライン・ヴェストファーレン)」電力会社の略称だ。
ようするに金属の蓋にカタカナでケーブル、漢字で東京電力と表示されているようなものだ。
原子力発電所とRWEの組み合わせが強烈な印象があったので緊張したのである。
なんて小心者なんだろう。