旅の話である。
2009年に仕事で福島の郡山にいった。
3.11の前で放射線を気にすることのなかった時期だ。
1泊の出張で、仕事は郡山市内だった。
宿は少しは離れて磐梯熱海の宿。
ゆきたんくの旅の朝の日課は「朝の散歩」だ。
この時も朝4時に起きて、磐梯熱海の街中をフラフラとカメラ片手に歩き回った。
真っ暗な時に旅館を出た。
そして旅館に着く前は太陽が昇り始めていた。
その時である。
目の前に紅葉が飛び込んできた。
素晴らしい色だ。
旅館に着いたら起きたばかりの仲間(同じ職場ではないので)に伝えた。
窓の外を見ると、何のことない緑の山が目の前にあるだけだった。
朝日が山に当たって、赤く見えただけだということが後で分かった。
この景色が当時は良い思い出として自分の中に残っていた。
現在では、この写真を見る度に郡山の方達の生活を思ってしまう。
現地に足を運んでいないので、その詳細は分からない。
郡山市地理情報システムというサイトがある。
その中で放射線量が分かるようになっている。
それで測ると、ゆきたんくが仕事をした場所は2.5以上になっている。
高めだなぁと思う。
福島の方々が万事安心して生活できる日を願っている。