海外旅行で初めてのトランジットを経験するゆきたんくである。
アブダビまでのエティハド航空の機内ではほとんど寝ていなかった。
自宅を出てから17時間半。その日朝起きてから26時間である。
そして4時間インターバルでデュッセルドルフまで7時間のフライトだ。
そしてまた初めて乗るエア・ベルリン(安全度は最高の7)である。
到着時刻は日本時間で8月25日の21時である。
ゆきたんくは少し微睡んだ時間もあったが、37時間は起きていた計算になる。
そんな睡眠不足の中で事件は起こったのである。
その事件とは、「パスポートが宙を飛んだ」事件である。
ボーディング・ブリッジから撮ったエア・ベルリン。 構図がメチャクチャ・・・
この後は、もう前も見ていない状態で、前方を歩いている客の足元を見て着いていった感じだった。
耳もボワンボワンしているし、目もショボショボしている。
ふと前を見ると、入国審査の番が来ていた。
審査員は軍人であろう。
目線が鋭いのである。
片言の英語で話しながら、自分が普通の状態でないことを感じていた。
相手は早口ではないが、聴き取りずらいのである。
疲労のせいだろう。
審査員「チケットは?」
ゆきたんく「はい、これです。」
と言って渡したのが、なんと搭乗済みのやつ。
目線は下に落ちていたはず・・・
審査員は馬鹿にされたと思ったのだろう。
ゆきたんくのパスポートを前方に放った。
審査員「ユー、@[]:[@;[」
早口でまくしたてる。
一瞬だがさすがに目が覚めた。
気持を立て直すために、
「すみません、ゆっくりと話していただけますか?」
審査員は優しくゆっくりと「チケット」と言った。
ゆきたんくは帰りのチケットを見せた。
審査員の顔も穏やかになり、
「良い旅を」とパスポートを渡してくれた。
まあ、不法入国者を防ぐ仕事だから厳しくなくてはならない仕事である。
疲れていたとはいえ、なんという失敗だったか・・・
日本人の恥だな。