UMA君のお部屋

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天空遊歩道

2010-09-29 21:03:08 | 山歩き…飛騨の山
単独で位(くらい)山・川上(かおれ)岳へ行ってきました。

タイトルの”天空遊歩道”とは位山から川上岳までの縦走路に付けられた名前です。

位山と川上岳、近くの船山には伝説がありまして、

男神の位山をめぐって女神の川上岳と女神の船山が競い合い女神の川上岳が勝ったという伝説です。

結ばれた男神(位山)と女神(川上岳)は尾根で繋がり、

女神(船山)は男神(位山)との間に無数河川を作った…とのことです。

いくら神といえども争うのですね、女って恐いなぁ~。

CTはこんな感じです。天気は晴れのちくも

自宅7:00=各務原IC=高山IC=ダナ平登山口9:55~10:02…

位山10:35…川上岳12:32~13:20…位山15:12…天の泉15:16~15:21…

ダナ平登山口15:53~16:00=高山IC=各務原IC=自宅19:00

ダナ平登山口⇒位山1.5km、位山⇒川上岳7.4kmありますので往復約17.8km程です。

メンバ2人以上で車2台あれば縦走もできますが、単独車一台だったのでピストンしました。

なかなか歩きごたえありましたね。

今日は珍しく寝坊。

目覚まし時計を朝4時にセットしたのですが、

4時にアラームが鳴ったのかどうかわからぬまま起きたら6時半過ぎでした。

目ざまし時計を見たらセットしてあったのを確認したので、

4時に鳴ったことは鳴ったのでしょう…でも起きなかった自分。疲れてましたか?>自分

自宅から登山口まで片道3時間程、

登山口⇔川上岳CT6時間強なので行くか行かないか躊躇しましたが決行。

前日にパッキングは済ませているので急いで着替えて7時に出発。

途中でコンビニと松屋に寄って昼飯とスポーツドリンクを買い、朝飯を食う。

高速はSAにも寄らず高山ICで降りたらR41を南下。

モンデウススキー場脇のダナ林道を終点まで進み登山口に10時前に着いた。

登山口は車数台が置けるスペースと展望台(東屋)とトイレがあります。

すでに3台停まっていました。位山までかな?川上岳まで足を伸ばしたのかな?

(林道ドンツキの登山口駐車場)


(左の階段を上ると両脇に狛犬ならぬ人の顔をした龍が2体、奥に銀色の球体神殿がある)


(凄く浮いて見える銀色球体神殿 人の顔した龍は気持ち悪かったので撮らず)

登山口から暫くは急登、木の根っこの自然階段と木の階段が続く。


最初の休憩スペースまでは頑張りどころだ。

登山道沿いには大きな岩が転がっており、それぞれ名前が付けられているようだ。

(巨岩群の一つ)

位山頂上までの間いくつか名前が付けられた岩があったが由来は今一わからない。

最初の休憩スペースを過ぎると坂も緩やかになる。

(丸太を並べた木道、よく滑ります)


(位山の登山道はぬかるんでいるところが多い、水捌けが悪いってこと?)

暫く行くとモンデウススキー場からの道と合流する。

またしばらく行くと道が分かれる。

右の道は白山眺望ポイントを過ぎると途中川上岳への道と別れ位山へ至る。

左の道御岳及び乗鞍眺望ポイントを過ぎ位山へ至る。途中トイレ・天の泉(水場)へと別れる道もある。

どちらもそう大して変わらなさそうだが楽しみ(天の泉とか)は後にして右の道にした。

山頂付近は道が幾つかにわかれているが、案内板が充実しているので迷うことはない。


しばらく進むと白山眺望ポイント、開けた場所に丸太のベンチ。



(白山アップで)

西側には白山連峰がハッキリ見える。

白山眺望ポイントを過ぎると川上岳への分岐。


川上岳は後にしてとりあえず位山頂上へ向かう。

位山の頂は台の様に上が平ら、離れた所から見るとどこが一番高い所なのかよく解らない。

ある意味、池田山みたいだ。

位山頂上は木々に囲まれたところにあった。


なぜかグラグラする標柱と三等三角点があるのみ、眺望は全くなし。

川上岳への分岐、標識には7.4kmとある。往復で15km弱、結構な距離だ。

天空遊歩道と名が付いた縦走路、とても楽しみだ。

天空遊歩道は、稜線に作られた切り開きの道。

両側が笹で、足元は刈られているところが結構ある。


ただ踏まれているだけの道ではなくて、しっかり草刈り(維持)をしないと笹で埋もれてしまいそうな道だ。

笹は人丈ほどに伸びており展望が利くと感じではない。

川上岳まで展望が続くスカイラインかと想像していたがちょっと期待外れだった。

それでも時折見える眺望は素晴らしい。

西側には白山、東側には御岳、乗鞍、振り返れば北アルプスの笠ヶ岳、穂高に槍ヶ岳まで見える。

(天空遊歩道から見えた御岳)


(振り返れば北アルプス)

道は、笹の原の中ばかりを行くわけではない。殆どが混成林だ。


縦走路なので、名もないピークの登ったり下ったりが続くが、

それほど大きく標高を稼いだり失ったりすることはなく

比較的緩やかな登ったり下ったりが続いている。

位山から1時間ほどで1443.7ピーク、大体半分くらいまで来た。


暫く行くと川上岳らしき山が前方に見えだした。

川上岳山頂手前2km地点で宮大イチイへの道と別れる。

1443.7ピークからさらに1時間ほどで川上岳頂上。



(川上岳の一等三角点)

道はさらに南に延びている。西及び東側は背の低い笹に覆われていて眺望が素晴らしい。

西は白山連峰、荒島岳らしき山も見える。



(うっすらと見える荒島岳らしき山)

東は御岳、そのまま北へ乗鞍、北アルプスの笠ヶ岳、穂高に槍ヶ岳と続いている。


周りには川上岳より高い山がないためほぼ360°眺望がよい。

ここまでに2夫婦と1グループとすれ違ったが、川上岳頂上は誰も居ない。

山頂もこの眺望も全部僕が独り占めだ。

今日は朝から天気が良く殆ど雲がない。たまに遠くに山に雲がかかる程度だ。

頂上で昼飯にする。

お日様の光は丸当りだが、すっかり秋めいて気温も高くなく風も涼しい。

夏ならうっとおしい虫もあまりいなく、じっとしていても不快にはならない。

”山の会”のK女史が行きたがっていたが(平日だったし誘わなかった)ぜひ行って欲しいと思った。

これ程眺望が優れた低山はあまりないのではないかとさえ思った。

白山連峰、御岳、乗鞍がかなりハッキリ大きく見える、北アルプスもしっかり見える。

(川上岳頂上から見えた笠ヶ岳・槍ヶ岳)

天気が良くて空気が澄んでいたらサイコーの低山だと思った。

新緑の季節、もう1・2か月ほどすれば紅葉の季節になるが

その頃はまた違った良さがあるんじゃないでしょうか。

今度来るなら新緑か紅葉の季節だな。

う~ん、これは”僕(UMA)百名山”の一つに入れてもいいかな?

昼食を終えたらダナ平登山口へ戻る。

ピストンなので川上岳で行程半分、残り半分ある。

縦走路なのでこの先も登ったり下ったりあり、まだまだ先は長い。

同じ道でも行きと帰りでは見える景色が違って見える。

行きに通ったはずなのに帰りに新たな発見をすることもあったりする。

(倒木の根っこの壁、一瞬何かと思った)


(おいしそうな?キノコ)


(表面トゲトゲキノコ)


(半透明のキノコ)


(頭がまあるいキノコ)

だからかピストンは楽しかったりする。

朝寝坊して2時間遅れで出発となったが、

位山⇔川上岳予想CTより1時間近く短縮出来きそうなので思ったより早く下山できそうだ。

復路は位山まで1時間50分ほどで到着した。

往路は白山眺望ポイントを通る道を使ったが、

復路は天の泉へまず行き、乗鞍&御岳眺望ポイントを通る道を使った。

今日2度目の位山のピークを踏み天の泉へ

トイレを通り過ぎちょっと行くと天の泉(水場)があった。


結構立派な水場である。

屋根が取り付けられて、竹の水口から落ちる湧水は刳り抜かれた木の水槽に落ちる構造だ。


屋根の内側には”位山 御神水”と書かれた木の板、お札が上げられていた。

水は冷たくておいしい。

持ってきてたプラティパス水筒の水(自宅水道水)をすべて捨て湧水を入れて持って帰ることにした。

家に帰ってコーヒーとお茶に使ってみたが、コーヒーは苦味が強く出た。

ミネラル分が多いということなのかな??

天の泉から少し戻ったところにあるトイレ、とても立派である。


まだ比較的新しい、屋根には太陽電池、男女共用の洋式が一つ。しかもバイオ式だ。


外には雨水を利用したタンクがあり、飲むことはできないが手を洗うことができる。


こんなにお金の掛かったものがあるのは凄い、しかもチップ制というわけでもない。

位山は昔から信仰のある山なのでひょっとかしたら信者か町が管理しているのだろうか。

登山者としては凄く有り難い。

登山者としてできることは山を大事にすることだろうか。

トイレは見ただけで使わず先を急ぐことにする。

乗鞍&御岳眺望ポイントは白山眺望ポイントと違って広場はない。

標識が立っていて、乗鞍&御岳が見える方が切り開きになっている。

眺望ポイントを過ぎ少し行くと往路の道と合流した。

後は知った道を下山するだけ。

夕方4時前にはダナ平登山口に降り立った。

すでに他の3台の車はいなくて自分の車一台だけであった。


自宅には7時前に着き、外食することなく自宅で夕食を取ることができた。

位山も川上岳もそれほど興味なかったが、天空遊歩道に惹かれた今山行。

天空遊歩道はトレッキングにいい感じ、川上岳は眺望の良いいい山であった。

惹かれなくても、行ってみると案外良かったりするかも…そんな考え方ができる山行であった。


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