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夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

私が映画を観はじめた頃・・♪

2007-08-23 17:56:00 | 定年後の思い
私は東京の郊外の調布市で、昭和19年に農家の三男として生を受けた。

祖父、父が女の子を期待していたらく、
私の数年後に妹が生まれたので、
幼児の私は何となくいじけた可愛いげのない子であった。

私のおぼろげな記憶をたどれば、
私が最初に映画を観たのは、小学校の入学前、『長崎の鐘』だった、
と思い返している・・。

この頃は、ラジオからこの主題歌が流れていて、
私の幼児なりに、物悲しさを感じ、涙を浮かべたりしていた。

近所のお寺の境内で、隅にスクリーンが張られ、
夜のひとときを上映してくれた。
私は母に連れられ、近所の方達と共に立ちすくんで観た。
この頃は娯楽が少なく、こうした映画を無料で観られるのは、
稀(まれ)であったので、盛会だったと記憶に残っている。

帰宅の途中、母に手を引かれて歩いていた時、
夜空の銀河の天の川が綺麗であり、
年を重ねた62歳の今の私でも、あのような満天の煌(きらめ)いた星空は一期一会であった。

これ以前に観た映像作品は、祖父が自宅で近所の人達を集めて、
幻灯機で『母をたずねて三千里』を観たのが、
幼児なりに記憶があった。

私が小学校の四年頃になると、
映画館にひとりで行き、東映の時代劇の3本立ちをたびたび通いはじめた・・。
『里見八犬伝』、『笛吹童子』、『紅孔雀』等であった。

母より100円を頂き、映画代が40円で、電車の往復で10円であり、
帰路の街の中華店でラーメンが35円だったのでたびたび食べたりした。
そして、映画館の売店で残りの15円で都こんぶ等を買えたりした。

この映画館は翌週になると大映映画を放映していたので、
予告編も上映されていた。

山本富士子、京 マチ子は大人の人すぎて興味がなかったが、
若尾文子、川上康子、八潮悠子を観たりすると、
都会の綺麗なお姉さんと感じたり、まばゆい文化にふれて、
子供心にため息をしたりした・・。

そして特に若尾文子には、色っぽい女の人、
と私の人生で最初にときめいた人である。

このような映画に熱中しはじめ、
やがて私は大学を中退し、映画青年の真似事まで一時的に過ごしたりした。

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雨脚に目覚めれば・・♪

2007-08-23 08:32:00 | 定年後の思い
東京の郊外は、早朝から雨が降りだした・・。

6時過ぎに布団の中で、うとうととしていると雨脚が屋根にあたる音で目覚めた。

昨夜、NHKの深夜番組の『東京裁判』を観たので、
この後に降りだしたと思われる。

郊外の調布市に住む私は、猛暑の日が続いていたので、
暑さに苦手な私は、何もしてない私さえ夏バテかしら、
とここ1週間は心身感じたりしていた。

玄関の軒下で煙草を喫いながら、小雨の降る中の樹木、草花などを眺め、
清々しい情景の朝涼(あさすず)に微笑んでいた。

処暑(しょしょ)の時節を迎えているので、
暦(こよみ)も当たるよなぁ、と心の中で呟(つぶや)いて、居間に戻った。

『XXちゃん・・軽井沢みたい・・』
と私は家内に言ったりした。

私の現役時代は、夏休みの折、暑さを逃れる為に、軽井沢、蓼科高原に小旅行をしたので、
避夏地の朝の情景をたびたび口にしたりしている。

東京の郊外は、日中は雨となり、最高気温は27度前後が予測されます、
とテレビで報じていた。

昨日は37度の猛暑だったので、恵みの雨となり、涼しい日中に、
ひたすら天上の気候の神々に感謝して、
雨の舞い降る主庭を眺めている。




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