夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

ピアノの音が聴こえた頃・・♪

2007-08-25 17:44:00 | 定年後の思い
先程、庭先で樹木を眺めながら、煙草を喫っていると、
近所のお宅からピアノの音色が聴こえてきた・・。

女の子の弾くのは、バイエルの何番かしらと思っていた時、
東京オリンピックの少し前の時代が甦(よみがえ)ってきた・・。


あの頃は私は実家に居て大学生の身であり、
今もあるが程遠くない所に有数な音楽専門大学がある。

近所の家では、親戚の娘さんと云われた方が、下宿していた。

バイオリンの音色が、毎日ある一定の時刻から聴こえはじめて、数時間は続いていた。
練習をしているらしく、今日はスムーズに聴こえている、
と私なりに感じたりした。

まもなく卒業したらしく、音色は途絶えた・・。

数年後、新聞で日本の有数なバイオリニストになった、
と私は知った。


このころ実家の最寄に、音楽家の夫婦が引っ越されてきた。

ご主人は、日本のある交響楽団でオーボエを担当され、
奥様はピアニストである、と風の噂で聞こえたきた。

日中からピアノの音色が聴こえ、
私なりに何回も聴いているうちに、そのピアノ独奏曲を覚えてしまった。
私が10数曲覚えた頃、海外に行かれた、と後日知った。

私が23歳になると、このピアニストは日本の国内の有数なホールで、
ピアノ独奏会を開催するまでになった。

数年後、あるレコード会社でレコードを3枚録音し、
ご主人と離婚されて、少し遠方にある小高い丘陵に一軒屋で過ごされている、
と私は知った。

私は音楽が好きであり、ある程度のレコード、カセット、CD、DVDを所有しているが、
ときおりピアノの楽曲を聴いたりしている。

残念ながらこのピアニストの弾かれたものはなく、
この方が著名になる前、練習で聴こえてきた音色を懐かしく想いだしたりしている。






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私の神は、仏さまに代(か)わって・・♪

2007-08-25 13:01:00 | 定年後の思い
私は宗教に無関心であり、それぞれの神にすがったりしていない。

生家に於いては、仏教の曹洞宗であり、神棚もあるごく一般の家であるが、
私は自己形成には何の影響も特に受けていない。

私は日常に於いて神社、仏閣に接した時は、手を合わしている程度である。

私が毎朝、手を合わせ、自己の教訓とか心をいさしめているのがある。

居間にあるビデオテープ棚の上に、
ひとつの立替えた日めくり厚いカレンダーのような物を置いている。

トイレ用の日めくり『ひとりしずか』と題され、
みつ、とさりげなく署名されている。

10数年前、家内の両親と4人で伊香保温泉に滞在旅行をした時、
街の中のお土産屋さんで、偶然に目に留まり、買い求めた品である。

書家、詩人と知られていた相田みつを氏の作品のひとつである。

例えば本日の25日には、


そんかとくか

人間のものさし

うそかまことか

佛さまの

ものさし

       みつを


と明記されている。

私は年を重ねた62歳の身であるが、つたない心しか持ち合わせていないが、
ときおり独断と偏見で断定する悪い癖がある。

裏打ちされた国文学、比較文化などの専門学問を学んだこともなく、
単なる独学であるが、日常生活で発言したり、文書に綴ったりしている。

そして後で学んで知ったりした時、
下を向きながら赤面をしたりしている。

こうした時は、根拠のない自信ばかりの私は、
年を重ねていても、自己形成が今だ未達のかしら、と思ったりしている。




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ときには、ものぐるいとなり・・♪

2007-08-25 10:12:00 | 定年後の思い
私は定年退職後の3年生の身であり、趣味の本を読んだり、映画を観たり、
そして音楽を聴いたりしているのが多い。

本に関しては、小説、随筆、歴史書、現代史が圧倒的に多く5000冊程度、
映画の場合はVCT、DVDを専用棚に於いて1000本前後をときおり選択し、居間で観ている。
音楽についてはレコード、カセット、CD、DVDがやはり専用棚として3000枚ぐらい保管して折、
CDラジカセで聴いたりしていることが多い。

友人などに上げたりしてきたが、若き青年時代に映画青年、文学青年の真似事をした折、
倹約したり、一食を抜いて購入した本、レコード、そして映画を観たりしたので、
中々捨てきれないのである。

古ぼけた一軒屋でこのような中でつつまれていると、
誰しも同じような体験があると思われるが、
私は熱病のように無我夢中となったりする時があった。

一時的な3ケ月前後で終わることが多いが、
少なくとも1年以上続いたのを振り返った時、
私なりに微苦笑しているのである。

音楽の場合は、昭和46年にシャンソンの【バルバラ】、その後は【金子由香里】を盛んに聴いていた。
この頃はレコードであったので、擦り切れる程度の百回以上聴き惚れていた・・。

平成元年の頃には、【中島みゆき】を偶然に聴き、
平成9年の頃に【X JAPAN】をテレビで観て、
惚れ込んでしまった。

映画の場合は、脚本家として【橋本 忍】で東京オリンピックの頃であり、
映画監督の場合だと【デビット・リーン】、【セルジオ・レオーネ】に夢中になったりしていた。

本の場合は、小説分野は【立原正秋】には二十歳の頃、
随筆の場合は【山口 瞳】、紀行文は【宮脇俊三】を平成の初めの頃に知り始めた。

テレビの脚本は圧倒的に【倉本 聰】が多く、随筆も数多く精読している。

昨今は、【藤原正彦】、【塩野七生】の本が増えてきている。


私は単細胞の為か、ともかく惚れこんだら命がけの恋と同様に、
時を忘れ、寝る間をほしんで物狂いになるのである。

いずれにしても私のつたない感性で、
偶然に目に留まったり、聴いたりした人々の方達である。
そして、私なりの人生の心の宝物と思ったりしている。

尚、このように綴ると、私自身の思想、信条、そして日常の心情が解かるので、
発露をするのは少し危険かしら、と微苦笑しているのである。





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