夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

コロナ禍、“自粛しすぎない”生活、生き抜いた秘訣、高齢者の私は学び、激励されて・・。

2020-10-25 15:56:49 | ささやかな古稀からの思い
私は東京の調布市に住む年金生活の76歳の身であるが、
先程、ときおり愛読している新潮社の公式サイトの【 ディリー新潮  】
を見たりしている中で、
『元気な100歳がコロナ禍を生き抜いた秘訣 “自粛しすぎない”生活とは』
題された見出しを見たりした。

私は東京都の調布市に住む年金生活の76歳になる身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭である。


こうした中で、今年の初春、世界の誰しもが予期できなかった新型コロナウイルスに伴い、
世界の多くの人が、生死の関わる難題に遭遇して、今日に至っている。




過ぎし日の2月上旬の頃から、新型コロナウイルスに伴い、テレビのニュースなどで、
感染した事態が日々報じられ、これ以来何かと重苦しい風潮の中、
私は戸惑いながら過ごしてる。

こうした中、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、
政府より「 不要不急の集まり」を避けるよう公言されてきた。

そして体力も衰えた私は、新型コロナは、
どこで感染して、どこでウイルスを広げているのかわからないのが怖く、
せめて人出の多い処では、苦手であるがマスクをしている。

こうした中で、買物、散策、病院の通院など外出の時は、
生まれて初めて今年の3月初旬よりマスクを付けてきたが、
今だに苦手となっている・・。

何かしら口の周りが、熱く汗ばむようで息苦しくなり、
散策しなければ体力の衰えが益々劣化するので、

日々の散策は欠かさず歩いてきたが、
人影のいない遊歩道、公園などで、こっそりとマスクをはずしたりしている。

このように今年の夏は、コロナ対策と熱中症対策の二重苦で、
体力の衰え、右脚の膝(ひざ)の痛みを感じているので、
三重苦の夏だよなぁ・・と微苦笑しながら過ごしてきた・・。




そして政府より国民に対して、大切なことが公布されてきた・・。

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、「新しい生活様式」として、
おひとりおひとりが、「相手と身体的距離を確保すること」、
「マスクの着用」、「 手洗いや咳エチケット」、
「三密(密集、密接、密閉)」を避けるといった、3つの 約束が公言されてきた。

しかしながら今後の私たちが住む日本を考えると、
右手に社会経済の復興、左手にはお互いの感染防止、
こうした世の中の流れが肝要、と無力な私でも思い深めている。




このようなコロナ禍の中、
今回の“自粛しすぎない”生活、生き抜いた秘訣を学びたく、
記事を精読してしまった。

この記事は、『週刊新潮』の 2020年10月22日号に掲載された記事のひとつであり、
関連の【 ディリー新潮  】に配信され、無断であるが、
“自粛しすぎない”生活、生き抜いた秘訣、関連する部分を
転載させて頂く。


《・・新型コロナウイルス感染症は、
高齢者や基礎疾患がある人が、重症化しやすいのは明らかだ・・・
と盛んに喧伝されてきた。

それはデータに裏づけられた事実ではあるが、それを言い出せば、
どんな病気も、高齢になるほどリスクは高まる。

ところが、特にテレビのワイドショーは、新型コロナウイルスが唯一のリスクで、
高齢者の命が、かつてなく危険にさらされているかのごとく、
毎日その怖さを煽った。
いや、いまも煽り続けている。

ちなみに、各局ともワイドショーを、平日の午前から昼下がりに放送しているのは、
主婦と高齢者の在宅率が高い時間帯だから。

しかも高齢になるほど視聴時間が増えるという。
視聴者に高齢者が多いと知ったうえで、
彼らを不安にして視聴率を稼いでいるとしたら、
テレビの罪は重すぎる。


都内在住の50代の会社員氏が嘆く。
「母は東北の感染者が少ない県で、父の入院後は一人で暮らしていましたが、
テレビ好きが災いしたのか新型コロナを怖がり、
滅多に外出しなくなった。

様子を見に行きたくても、首都圏からは来るなと言われ、私と会ったが最後、
母は感染の可能性を疑われて、病院にもデイサービスにも行けなくなる、
と脅され、放置するしかなかった。

そうするうちに認知症が進み、とても一人で暮らせる状況ではなくなった。
思い切って東京の病院に入れたのですが、
そこでも“感染防止”のため、ほとんど外を歩かせてくれず、
わずかひと月余りの間に、それまではスイスイ歩いていたのが、
階段を一段上るのも厳しくなってしまいました」

80代半ばに見えない、とほめられたのが、
わずか半年で、別人のように衰えてしまったという。


残念ながら、この人は例外ではない。

後に現場の医師も実例を挙げるが、
新型コロナウイルスを怖がって、健康長寿に不可欠な事柄を軒並み自粛した結果、
QOL(生活の質)が損なわれる人が後を絶たない。

少し前まで、長寿のためには適度な運動や人との会話を欠かさないように言われていたのに、
真逆の生活を強いられたのだ。
長寿から遠ざかるのも当然だろう。

(略)

感染症に詳しい浜松医療センター院長補佐の矢野邦夫医師が言う。
「最近、転倒や骨折で救急外来に運ばれてくる高齢者が多くなっています。
多くの高齢者が、コロナに気をつけてと言われ続けて慎重になり、
家に閉じこもってしまっている。

結果、体を動かさずに筋力が弱くなり、
転倒や骨折の原因になっていると思います。

相手と1メートル以内の距離で騒ぐなんてことさえ避ければ、
高齢者こそ外に出て動いたほうがいい。

・・(略)・・ 運動するのは本当にいいこと。
体を動かすと呼吸が速くなり、呼吸の筋肉が鍛えられます。

それをしないから痰を出す力もなくなり、誤嚥性肺炎などを引き起こすのです」

・・(略)・・


老年精神医学が専門の精神科医、和田秀樹氏は、
「お年寄りは、引きこもるほど、脳も足腰も機能が衰えます。
もともと筋肉が少ないうえ、使わないと落ち方がひどく、
風邪で1カ月寝込めば歩けなくなる。

頭も同じで、入院して1カ月も天井を見てすごしたら、ボケたようになる。
なのに、いまお年寄りが引きこもってしまうのは、テレビの影響でしょう。

さらに健康な人でも免疫力が落ちてしまう」

では、免疫力を高めるために必要なことだが、
「規則正しく生活し、質の良い食事をとり、笑いながら会話をする。集まれないなら、電話でいい。

電話代を気にするお年寄りもいますが、
かけ放題プランだから大丈夫だと、家族が説明してあげましょう。

あとは意欲を持つこと。摂生生活では意欲が落ち、
我慢するほどストレスが溜まって老化が進みます。
・・(略)・・


循環器科医、心療内科医で、大阪大学人間科学研究科未来共創センター招聘教授の石蔵文信氏は、
二人の百寿者について、
「二人とも仕事を続けていて、それが人の役に立っているのが、
元気の源になっているのでしょう。

自分のことばかり気にすると内向きになりますが、
客が来ると思えば、弱ってなどいられません。
社会との接点が大切なのです」
という視点を提示し、その反対の例を挙げる。

「70代後半の男性は、自転車でうちに通院していたのが、
コロナで外出しないうちに足腰が弱り、
1カ月半後の診察日、奥さんに連れられてタクシーで来た。

次の診療日は来なかったので、奥さんに聞いたら、
症状が悪化し、自宅に近い病院に入院したと。

別の高齢男性は、ステイホームで認知症が進行し、
施設への入所を検討しています」


そういう例は数知れず、医師で医療経済ジャーナリストの森田洋之氏も、
「高齢者の健康に、特に悪影響を及ぼすのが、孤立や孤独。
体は元気でも、鍵がかかった老人ホームでコロナだから外に出るなと言われ、
社会的に孤立していく人が山ほどいます。

そういう人が、元気で健康だとは言えません。
いま老人ホームや介護施設、病院はほとんどが面会も外出も禁止。

感染予防上は安全でも、半年以上も家族とコミュニケーションをとれず、
外にも出られず、床屋の訪問がなくなり、髪を半年以上切っていない人もいる。
肉体的な健康にも必ず悪影響が出ます」
と指摘。

・・(略)・・



高齢者の命を守る、という建前と裏腹に、
多くの高齢者が、心も体も追い詰められ、命を擦り減らしている。

だが、自殺する体力もないから問題とされず、見落とされる。

一方、社交的で目標を失わない百寿者は、ますます元気である。
目標に据えるべきはどういう生き方であるか、火を見るよりも明らかだろう。・・》

注)記事の原文に、あえて改行を多くした。



今回のそれぞれの分野の専門医療の御方より、
コロナ禍の中、“自粛しすぎない”生活、生き抜いた秘訣、
私は学び、多々教示されて、激励されたりしている。

昨今は、『Go Toイート』、『Go Toトラベル』などのキャンペーンが、
テレビ、新聞、雑誌などで取り上げられている。

何かしら社会経済の復興の為に、国民にお得なキャンペーンだと、
漠然と解釈しているが、具体的には無知である。




私たち夫婦は国内旅行が共通の趣味であり、
行ける時に行こうょ、幾たびも各地を遊学してきたが、
昨年の家内の大病後、体調が万全でなく、無念ながら『Go Toトラベル』を見送ることとなっている。


しかしながら何よりも肝要なことは、新型コロナウイルスに萎縮されず、
適度に散策して、前向きな明るく年金生活を過ごそう、
と改めて決意したりしている。
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