先程、ヤフージャパンより配信されたニュースを見ている中、
『 “菓子パン好き” “悪口を言う人”は危険!
認知症になりやすい「6つのNG習慣」 』、
と題された見出しを見たりした。
私は東京の調布市に住む年金生活の77歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
雑木の多い小庭の中で、古ぼけた戸建て住み、ささやかに過ごしている。
こうした深情のある私は、今回の《・・認知症になりやすい「6つのNG習慣」・・》って、
どのようなことなの・・と思いながら、こっそりと読んでしまった・・。
この記事は、『週刊女性』のサイトとして著名な【週刊女性PRIME】に於いて、
4月15日に配信され、認知症の難題は性差を超える課題であり、
多くの御方と共感致したく、無断であるが記事を転載させて頂く。

《・・ 厚生労働省によれば、日本国内の患者は約600万人といわれる認知症。
そのうちおよそ5割を占めるのがアルツハイマー病だ。
発症する仕組みは、正確にはわかっていないが、
脳内にタンパク質の「アミロイドβ」や「タウタンパク質」がたまることが
原因のひとつだといわれている。
☆認知症と生活習慣には深い関係
「アルツハイマー病は、脳の神経細胞が徐々に死んでいく病気です。
薬によって病状の進行を遅らせたり、
記憶力を改善させることが可能です。
現在、日本では4種類の治療薬が認可されています」と話すのは、
大手製薬会社エーザイ在職中にアルツハイマーの進行抑制薬「アリセプト」を開発した
同志社大学の客員教授、杉本八郎さん。
「認知症は、脳の病気だと思われていますが、すべてがそうとは限りません。
脳に異常なタンパク質がたまったり、
『脳血管性認知症』の原因となる脳の血管が詰まったり、
脳出血を引き起こすのは、生活習慣が影響しています。
認知症は、いわば生活習慣病の一種だといっても過言ではありません」(以下、杉本さん)
糖尿病や高血圧、肥満などが、認知症のリスクを高める。
イギリスでは、生活習慣病の予防に取り組んだところ、認知症の有病率も減少した。
「早めに生活習慣を改善すれば、認知症も予防できます。
アルツハイマー病の要因となるアミロイドβは、40代から、
タウタンパク質は、50代からたまり始めます。
その年齢を過ぎていたとしても、
今からでも『いい生活習慣』を身につけておきましょう」
☆良い生活習慣を続けることが大事
「認知症の3分の1は、生活習慣を改善することで、予防できるという研究もあります。
認知症を引き起こす要因となるのは、
糖尿病や高血圧、肥満、運動不足、うつ病や高齢期の難聴、社会的孤立、喫煙などが挙げられます」
典型的なダメ習慣は、テレビの前に座って眺めているような生活だ。
テレビの視聴は、受け身になりがちで、脳も働かない。
そのうえ運動不足になり、外出しないので他人と会うことも減る。
「カギとなるのは、自分らしくいられる場所“第三の居場所”をつくること。
女性の場合は、子どもがいるならママ友、犬を飼っているなら犬友などもいいですね」
第三の居場所とは、居心地がいい、役に立っているという感情を持てる人間関係のこと。
「他人が喜んでいる顔を見て、喜ぶのは人間だけ。
嫌いな人に無理に会う必要はありませんが、人や地域の役に立つことは生きがいにもなります」
1日30分ほどの有酸素運動もおすすめ。
血流がよくなり、生活習慣病の予防に役立つ。
「私は昔から剣道をやっているのですが、コロナ禍の今は、自宅で素振りをしています」
近年の研究で良質な睡眠には、アミロイドβなど脳中で悪さをする物質を
取り除く役割があることがわかった。
日中は積極的に身体を動かし、睡眠は1日7時間を目指そう。
☆常にポジティブに!
現在80歳の杉本さんが、認知症予防のために、心がけていることを教えてもらった。
「私が実践しているのは、規則正しい生活。
朝は5時に起きて読書をし、午前中は勉強、
よく歩くと認知症になりにくいので、午後は2時間散歩をする。
食事は、バランスよく、量は控えめに。
肥満はよくないので、日ごろから体重維持に気をつけていますね」
特に女性の場合、肥満だと、認知症のリスクが高まる。
食べすぎたり、偏った食事は避け、ポリフェノールや青魚、大豆食品、
「ノビレチン」を含むみかんやシークワーサーを積極的にとろう。
「生きがいを持つことは、欠かせません。
私は今も認知症の根本治療のため、アミロイドβの産生を阻害する薬の開発を目指しています。
世界中でも研究は進んでいますので、
たとえ認知症になっても諦めないで。
ポジティブでいれば、脳細胞も活発に働きます」
《1》日中、ぼーっとしていることが多い
~知的好奇心を持つと、脳が活性化する~
日常生活が単調だと、脳への刺激も少ない。
アート制作や鑑賞、映画鑑賞、旅行など「感動」できるような趣味を持つことで
認知症発症のリスクを減らすことができる。
また、読書や書き物、知人との対話など、脳に刺激を与える活動をすると
高齢になっても認知能力の低下が抑えられるという調査結果も。
趣味があると、生活が主体的になるので、
無趣味な人は、まず若いころに好きだったことに再度挑戦してみては。
《2》自分の話ばかりをしている
~他人を思いやることが、認知症予防につながる~
私たちがストレスを感じるのは、他人と自分を無意識に比べているから。
まずは人と比べることをやめて。
そして、「周りを幸せにする」言動をできることから始めてみましょう。
人間は、他人の役に立てたとき、最も幸福を感じる。
自分に自信を持て、自然と社交的になれるので、
まずは自分本位の考え方にならないよう注意しよう。
さらに人との交流が多いと、認知機能の低下を抑えられる。
気の合う仲間や家族とともに、自分が楽しいと思えるコミュニケーションの機会を増やそう。
《3》人をけなしたり悪口をよく言う
~いつも笑顔で、人を褒める習慣を~
心身の健康を維持するには、まず心の健康を保つことから。
思うようにいかないとき、文句や悪口を言っていると、だんだんと人が離れていく。
社会的な孤立や閉じこもりは、認知症を引き起こす要因のひとつでもある。
社交性を保つことも、認知症予防には大切。
できるだけ人を褒めたり、いつも笑顔でいることを心がけて。
特に笑う機会がほとんどない人は、毎日笑う人と比べて認知機能が低下するリスクが高い。
《4》菓子パンが好きでよく食べる
~糖尿病になると、認知症リスクが高まる~
糖尿病の人は、健常な人と比べて2~3倍、アルツハイマー病になりやすい。
さらに糖尿病による糖代謝異常が主な原因で、
軽いアルツハイマー病でも、認知症を発症しやすいことがわかってきた。
また、高血圧は脳血管性認知症のリスクを高め、
肥満体形の人は、認知症発症リスクが2・44倍になることが明らかに。
甘いものを控えて、バランスのいい食事をとるとともに、
1日30分の有酸素運動を週3~5回行うなど、体形維持を心がけて。
《5》不平不満を口にする
~「できないこと」ではなく「できること」を楽しむ~
ストレスがたまると、つい不平不満を言いたくなるもの。
しかし敵意を抱きやすい、自意識が強いといった「神経症傾向」がある人は
そうでない人に比べ、認知症になるリスクが高いことがわかっている。
これは周囲とのコミュニケーションの妨げになりやすく、
結果的に社会的な孤立につながるのではと推測される。
性格は、すぐに変わらないが、うまくいかないときは「できないこと」を嘆くのではなく、
「足るを知る」考え方に切り替えて。
《6》歯磨きをおろそかにしがち
~こまめな口腔ケアで、アルツハイマー病を予防~
アルツハイマー病のマウスの口腔に、歯周病菌を感染させる実験を行ったところ、
脳内に沈着するアミロイドβが、歯周病のないマウスの約1・5倍になった。
因果関係はわかっていないが、歯周病菌などが脳内に流れ、
影響を与えると考えられている。
さらに歯周病で歯を失い、噛めなくなることも、アルツハイマー病の要因に。
起床後と食後は、念入りに歯磨きを。
ただ、食事の直後は、歯が傷つく可能性があるので、食事の20分後に。
できれば歯間ケアも行おう。
☆教えてくれたのは・・・杉本八郎さん
●薬学者、脳科学者。同志社大学生命医科学研究科客員教授。グリーン・テック株式会社代表取締役。
著書に『世界初・認知症薬開発博士が教える 認知症予防 最高の教科書』(講談社)がある。・・》