【ポイント】
(1)老化には歩けなくなるリスクがつきまとう
(2)老化すると転倒や骨粗鬆症で骨折しやすくなる
(3)骨を維持するための対策を立てよう
自分自身の老化を考えたときに、避けたいことがいくつかあります。
そのひとつは、ボケてしまうこと、
もうひとつは、歩けなくなることです。
近くの居酒屋で一杯やろうというときに、歩いていけないのでは、残念です。
気ままな老後を過ごすためには、自分の足で歩けることが重要ですよね。
ところが老化には、歩けなくなるリスクがつきまとっています。
日本には、寝たきり予備軍の老人があふれているのです。
それを危惧した日本整形外科学会は、老化により歩けなくなってしまうような状態を
ロコモティブシンドローム(ロコモ)と名付けて、対策に力を入れています。
同学会によると、ロコモの人は、予備軍を含めると4700万人にのぼるというのです。
私の太極拳仲間のOさんは、90歳を超えてもなお、かくしゃくとしています。
ところが、このOさんが自宅で転倒して、大腿骨の頸部骨折を起こしてしまったのです。
あの太極拳の名手でも、転倒するのだと驚きました。
太極拳は片足立ちが多く、体のバランスが自然に鍛えられるのです。
老齢になると、なぜ転倒しやすくなるのでしょうか。
ひとつは運動調節の中枢である小脳の機能が、低下するからでしょう。
さらに下半身の筋力の低下も、原因だと考えられます。
もう一人、古くから懇意にしている料亭の女将さんにも、災難が訪れました。
ほんの一瞬、不自然な体勢をとったら、腰椎の圧迫骨折を起こしたのです。
女将さんは、ベルトで腰を固定して、いつもと同じ和服姿で仕事に励んでいます。
立派なものですが、大変そうです。
これは骨密度が低下する、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)によるものです。
実は骨も、新陳代謝しています。
古い骨が吸収され、新しい骨が形成されるのです。
ところが老化すると、この吸収と形成のバランスが崩れ、
骨の形成がおろそかになってしまうのです。
また骨は、貯蔵庫の役割があり、体内のカルシウムが不足すると、
骨から、カルシウムが溶け出してしまいます。
このように骨密度が低下すると、骨折しやすくなるのです。
骨折すると、それをきっかけに、歩けなくなってしまいます。
そうした事態を避けるためには
(1)小脳の機能を維持する
(2)下半身の筋力を保つ
(3)カルシウムを十分に摂る──ことです。
これに対する私なりの対策をご紹介します。
(1)に対しては、
脳血管の健康を保つために、血液をサラサラにするサプリを飲み、
片足立ちの多い太極拳に励んでいます。
(2)に対しては、
こまめに動いて、下半身の筋肉に負荷をかけるようにしています。
病院でも、エレベーターは使いません。
また、牛肉のような良質なタンパク質を摂るようにしています。
すき焼きとかは、いいですね。
(3)に対しては、
カルシウムが多いといっても、チーズや丸干しイワシは嫌いなので、
もっぱら湯豆腐を昆布だしでいただきます。
昆布は「カルシウム+燐(リン)」のバランスが良く、
カルシウムの補給食品としてエース級なのです。
昆布だしの湯豆腐は毎日、食べています。・・》
注)記事の原文に、あえて改行を多くした。
今回、敬愛している医学博士で名誉院長の帯津良一さんより、
老後も自分の足で歩く! そのために大切なこと、
改めて77歳の私は学び、多々教示させられたりした・・。
過ぎし日に、厚生労働省の公表によると、2016(平成28)年時点で、
日本人の健康寿命は、男性が72.14歳、女性が74.79歳と推計され、
平均寿命と健康寿命の差は、男性約9年、女性約12年と報じられている。
もとより「健康寿命」は、日常的に介護を必要としないで、
自立した生活ができる期間であり、私は今年の9月で、満78歳となり、
何んとか男性の健康寿命の延長戦の最中かしら、と思ったりする時もある。
しかしながら私の友人、知人の7人は、すでにあの世に旅立っているし、
或いは私より8歳ご年配の知人は、心身溌剌とされている御方もいて、
あくまで健康寿命も男性の平均であるよなぁ・・と思ったりしている。
私は殆ど毎日のように自宅の周辺3キロ範囲にある遊歩道、公園、住宅街を歩いたりした。
長ズボン、そして帽子を深くかぶり、ウォーキング・シューズで足元を固め、
そして紳士バックを園児のように斜め掛けにして、颯爽と歩いたりしている。
しかしながら初夏のような陽気となり、陽射しが燦燦と照らす青空の中、歩いたりすると汗ばみ、
長袖の薄手の冬のスポーツシャツを腕まくりしながら、
今から初夏のような暑さになって、夏本番はどうするの・・
と天上の気候の神々の采配に戸惑ったりした。
やむなくハンドタオルで顔などを拭いながら、できる限り樹の下にある歩道を歩いているが、
陽射しが燦燦と照らす道もあるので、高齢者の私でも、人生は気合いだ、と自身を叱咤激励をしたり、
或いは冬の寒さを思い浮かべて、 足早に歩いているのが実情である。
こうした時、ときおり ♪しあわせは 歩いてこない だから歩いて ゆくんだね・・
何かと単細胞の私は、1968年(昭和43年)の頃に流行(はや)った
【『三百六十五歩のマーチ』の歌を心の中で唄い、歩く時もある。
このように私は、水前寺清子さんが唄った『三百六十五歩のマーチ』の歌に、
ときおり叱咤激励されて、 何とか健康寿命の範囲にいられるので、
作詞された星野哲郎さんに感謝をしながら、
私にとっては『三百六十五歩のマーチ』の歌は、心身のビタミン剤だ、
と思いを深める時もある。
私の容姿は、制服のようになった薄手の冬のスポーツシャツ、
何とか健康寿命で迎えたい、秘かに念願している・・。
もとより私の自助努力は大切であるが、
私の友人、知人の多くが、この世を去った今、