40代から一気に脳の老化が進む人"の危険な兆候
「きれいな脳」は30代までが限界 』、
と題された見出しを見たりした。
私は東京の調布市に住む年金生活の満77歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、たった2人だけ家庭であり、
そして私より5歳若い家内と共に、古ぼけた戸建てに住み、ささやかに過ごしている。
こうした中で、
こうした中、私は過ぎし7年前の70歳を過ぎた頃から、
齢を重ねるたびに、物忘れが多くなった、と改めて気付き、
独り微苦笑する時もある・・。
あそこも行ったよねぇ、と私は家内に言ったりした時、
その地の情景などは鮮やかに重ねることができても、
肝心の地域名が言葉に出来ないことが、もどかしさを感じることがある。
私は体力も衰え、物忘れも多くなり、やはり老化が増したのかしら、
と微苦笑したりしてきたので、今回の《・・40歳から一気に老化する人、しない人・・》って、
どのようなことなの・・と思い、遅ればせながら学びたく、
こっそりと記事を読んでしまった。
この記事は、老年医学の専門家である和田秀樹さんが、
『40歳から一気に老化する人、しない人』(セブン‐イレブン限定書籍)を上梓され、
この一部を再編集されて、【 プレジデントオンライン 】に於いて、
2022年2月19日に配信され、無断であるが記事の殆どを転載させて頂く。
《・・『40歳から一気に老化する人、しない人』
☆脳・前頭葉の萎縮は40代から始まる
人間の脳(大脳皮質)の表面積は、およそ新聞1ページの面積(2200cm2)に相当し、
そのうち脳の各部に占める面積は、広い順に前頭葉41%、側頭葉21%、頭頂葉21%、後頭葉17%となっています。
あらゆる動物の中で、前頭葉が、これほど発達しているのは、人間以外にありません。
人間が中年期を迎えてから、経験する脳の変化でもっとも重要なのは、
この前頭葉の萎縮が40代から始まるということです。
読者の方が脳についてイメージする場合、
おそらく医学の教科書に載っている脳の解説図のような、
頭蓋骨の内側に隙間なく詰め込まれている状態を、思い描くのではないかと思います。
でも、実はこうした「きれいな」脳の状態を、
とくに努力もせずに維持できるのは、30代が限界です。
早ければ40歳を過ぎたころから、頭蓋骨と脳の間にちょっとずつ隙間ができはじめ、
その隙間は、歳をとればとるほど、大きくなっていくものなのです。
前頭葉の萎縮が、肉眼で確認できるほどに進むと、
30代までのその人と比べ、意欲や創造性といった要素が、明らかに乏しくなっていきます。
☆40代以降の最大の問題「感情の老化」
動脈硬化も、早い人は40代から始まっています。
骨粗鬆症に悩む女性も40代から、めっきり多くなります。
とはいえ通常40代は、成人の体としての実用機能は、あまり衰えません。
問題はむしろ、心や感情から老け始める人が出てくる点でしょう。
いつの間にか新しいことに、食指が動かなくなる。
「面倒くさい」と思うことが増えてくる。
さまざまなことに対して、ガツガツしなくなる・・・。
「まあ、いいや症候群」が表れやすくなるのです。
そうした消極的生活によって、感情が老化してしまうと、
追いかけるように、脳や体の老化をも進めてしまうことになるのです。
だからこそ、感情の老化は、恐ろしい。
気がついたらすぐに食い止める方策をとらなくてはなりません。
☆「感情の老化」の原因3つ
感情の老化の原因は、おおむね次の3つが考えられます。
原因1:前頭葉の老化
思考や意欲、感情、理性など、人間らしい振る舞いを司っているのが、前頭葉です。
前頭葉が活発に機能していると、アクティブで若々しいのです。
ところが残念なことに、脳の中でも早くから萎縮が始まり、
神経細胞の減少が起きるのが、前頭葉。
老化をもたらす大きな要因になっています。
原因2:動脈硬化
年齢とともに多かれ少なかれ、血管の壁には、コレステロールや中性脂肪などが
沈着して厚くなっていきます。
そうして血管が狭くなり、血液が流れにくくなった状態が動脈硬化です。
動脈硬化を起こしている人の脳は、
自発性の低下や、泣き出すと止まらなくなるなどの「感情失禁」が、起こりやすくなります。
自分から行動することが少なくなり、感情に振り回されやすくなります。
さらに悪化すると、脳の血管が詰まって、脳血管性の認知症へつながる前段階になってしまうのです。
動脈硬化の危険因子として判明しているのが、糖尿病とタバコです。
さらに高血圧、コレステロール、肥満、ストレス、性差(男性)、加齢などが挙げられます。
動脈硬化は、いわゆる生活習慣病として、狭心症や心筋梗塞などの心臓病、
脳卒中のような脳血管障害のリスクを高めるとよくいわれますが、
感情の老化を引き起こすことも、強調しておきたいと思います。
☆中高年こそ肉を食べるべき理由
原因3:セロトニンの減少
脳内の神経伝達物質であるセロトニンは、
ほかの神経伝達物質のドーパミン(喜び、快楽に関係)や、
ノルアドレナリン(恐れ、驚きに関係)などの情報をコントロールして、精神を安定させています。
若い人でも、セロトニンが一時的に減ると、うつ症状が出ることがあります。
意欲低下、イライラ、体中がどこかしら痛いなどと訴えるなど、さまざまな不調が現われるのです。
これは多くの高齢者が、診察室で訴える不調と同じです。
歳をとると当たり前のことのように思われがちですが、
実はこれも、高齢化にともなうセロトニン減少による、感情の老化現象の1つだと考えられます。
セロトニンを作る材料の1つは、肉類に含まれるトリプトファンという必須アミノ酸です。
この点で中高年以降こそ、肉類は食べたほうがいいといえるのです。
☆ルーティンを避ける
前頭葉の萎縮を遅らせるための手っ取り早い方法として挙げたいのは、
日常生活におけるルーティンをなるべく避けることです。
たとえば仕事からの帰り道、会社から自宅までの道順を時々変えて、
普段はあまり通らないルートを、あえて選んで家まで帰ってみる。
ランチもいつも決まった店に行くのではなく、
話題のお店や行ったことのないお店を試したり、新規開店のお店にも挑戦してみる。
自分で料理をする人なら、これまであまり扱ったことのない外国食材を使ったメニューに
挑戦してみることなどもいいでしょう。
もう少し知的な前頭葉の鍛え方としては、
自分の思想とは真逆の、相容れない意見の記事や本をあえて読んでみるのも、
脳への刺激という点ではお勧めです。
自分とは相容れない意見やイデオロギーに触れたとき、人はついつい斜に構えてしまうものですが、
それでも真正面から向き合ってみれば、意外な発見のひとつやふたつはあるかもしれません。
仮にそうした発見が何もなかったとしても、
「それは違うぞ」などと心の中で「ツッコミ」を入れながら、読むことになりますから、
前頭葉にはとてもいい刺激になる、というわけです。
☆「決めつけ」型の思考から抜け出そう
こうした姿勢を、読書にかぎらず、日常全般で実践すれば、
より効果的な前頭葉の訓練になるでしょう。
具体的には、「目的Aを達成するには、Bという方法しかない」、
「自分のこの考え方が、絶対に正しい」といった「決めつけ」型の思考から抜け出し、
世の中には自分が「正しい」と思っている方法や理論以外にも
「いい方法」や「いい意見」が存在する可能性を常に意識する。
そうした思考パターンを日常生活の基本にするのです。
たとえば、職場の若手社員などから出される意見に対しても、頭ごなしに否定するのではなく、
「もしかしたら、彼らの言うことが、“よりよい”ものである可能性もあるな」
というくらいに受け止めてみるのです。
☆「あれもこれも思考」のすすめ
これはなにも、若者の言うことを全面的に認めましょうという話ではありません。
自分では「自分の意見が正しい」と思っていても、
それが「100%正しい」と決めつけるのをやめよう、ということです。
相手にも、何%か何十%かの正しさがあり、
双方の正しさがせめぎ合う中で、議論が成立しているんだ、
という思考パターンを意識する。
あるいは、どちらかが正しくて、どちらかが間違っているのではなく、
両者が正しい可能性があることを留保する。
そして、1つの問いに対して複数の回答が用意できるようになる。
私はこれを、「あれもこれも思考」と呼んでいますが、
こうした姿勢は、前頭葉を老化させないためのいい習慣です。
☆40代から要注意「性ホルモンの減少」
実は40代に起こる身体的な変化のうち、おそらくその人の生活に
もっとも幅広い面で影響を及ぼすのは「性ホルモン分泌量の減少」。
つまり更年期障害が始まることです。
更年期障害といえば、かつては女性特有のものというイメージが強かったのですが、
2000年代に入って漫画家の故・はらたいらさんが著書などで
自身の闘病体験を語ってくれたおかげで、
男性にも更年期障害があることが広く知られるようになってきました。
ひと昔前までは男性ホルモンといえば、性欲との関係で、語られることがほとんどでした。
男性ホルモンが減ったほうがいわゆる「枯れた」老人になれるとか、
おとなしくなるとか、あるいは「浮気をしなくなるから結構だ」とさえ思われてきました。
ところが近年、男性ホルモンの研究が急激に進んだことで、
男性ホルモンの減少にともない、性欲だけでなく、意欲全般が落ちることがわかってきました。
男性が中高年になると、人づき合いが面倒になって、家に閉じこもりがちになり、
「濡れ落ち葉」などと揶揄されるのは、
まさしくこの男性ホルモンの減少によって起きていることなのです。
☆人づき合いが億劫になるのは黄信号
このように、人づき合いが億劫になるのも、男性ホルモンの減少による重要な症状です。
女性は、更年期以降男性ホルモンが増えるので、意欲的になり、
これまでより人づき合いが、豊かになることも珍しくありません。
高齢者の団体旅行に女性が多いことなどは、こうした理由もあるのかもしれません。
さらには男性ホルモンの分泌が減ってくると、
判断力や記憶力などが鈍ってくることもわかってきています。
☆40代からは60代以降に実現する「夢」を持つ
終身雇用・年功序列制度が一般的だった時代、
中間管理職に求められる資質は、部下の話をよく聞き、
上役の意向とのバランスを取って調整する能力でした。
こうした役割は、自己主張を押し殺せるほうがうまくいきますし、
そのため、かつては男性ホルモンの分泌の減退気味な人が、
中間管理職になることに目立った問題は生じませんでした。
ところが、競争型のリーダーシップが求められるようになったいまの時代の40代は、
男性ホルモンやセロトニンの分泌量が減ることのリスクを被りやすくなっています。
意欲や活力が低下し、適応能力が落ちている人に対しては、
会社側がセカンドキャリア研修に留まらず、早期退職や転職などを示唆してくるケースもあるでしょう。
あるいは、定年後に起業を考えている読者の方であれば、
何をどのように扱って起業するかというアイデアだけは、
40代のうちに温めておくのがよいでしょう。
知人の定年後の起業に詳しいコンサルタントによると、
定年間際や定年後に、ようやく起業について考えるという人は、だいたい失敗するそうです。
60代ともなれば、前頭葉が司る創造性や意欲は、
40代のころより、かなり落ちているでしょう。
40代のうちから、夢を持つだけでなく、具体的に準備を進めていなかった人は、
定年後からのスタートでは、想像もしていなかったような苦しい思いをすることにも
なりかねないのです。・・・》
注)記事の原文に、あえて改行を多くした。
今回、老年医療の専門家として長年高齢者の姿を実地に見てきた医師の和田秀樹さんより、
『40歳から一気に老化する人、しない人』の具体的な実態、
そして老化しないようにするには、具体的な提言を多々学んだりした。
そして「年を取ってからの健康度の差は、健康診断の異常値より、栄養不足や生活習慣が原因」
と断言され、77歳の私は恐れ入りました、と少し赤面したりした。
私は世田谷区と狛江市に隣接した調布市の片隅の地域に住み、
生家も近く、結婚前後の5年を除き、私としてこの地域に72年ばかり住んできた為か、
調布の里っ児、或いは原住民かしら、と思ったりすることもある。
最寄駅としては、京王線の場合は、『つつじが丘』、『仙川』の両駅は徒歩15分である。
そして小田急線の場合は、『喜多見』、『狛江』の両駅は徒歩20分となっている。
或いは私が長らく通勤で利用した小田急線の『成城学園前』駅は徒歩30分となっているが、
何かしら京王線と小田急線にサンドイッチされたかのような辺鄙(へんぴ)な地域に住んでいる。
いずれも路線バスの利便性は良いが、年金生活を始めてから原則として散歩も兼ねて、
根がケチの為か路線バスを利用することなく、ひたすら歩いたりすることが多い。
私は年金生活の当初から、我が家の平素の買物に関して、
自主的に買物専任者として宣言し、家内から依頼された品を求めて、
独りで殆ど毎日、スーパー、専門店など歩いて行き、買物メール老ボーイとなっている。
やがて私は我が家の買物の責務を終えて帰宅した後は、
やはり独りで自宅周辺の3キロ範囲を歩くことが多くなっている。
こうした中、付近に流れている野川の両岸にある遊歩道を歩いたり、
或いは小公園、小学時代に通学した旧市道を歩いたりしている。
ときには最寄駅の商店街に立ち寄り、知人と談笑したり、
都立の神代植物園に遠征したりすると、中学時代の同級生に逢う時もある。
こうした時、偶然だよねぇ・・、とお互いに再会を喜びながら、
過ぎし中学時代のそれぞれの同級生のことを話したりすると、長話になったりする時もある。
そして私は、亡き母の遺伝を純粋に受け継いだ為か、恥ずかしながら男の癖におしゃべりが好きで、
何かと家内と談笑したり、ご近所の奥様、ご主人など明るく微笑みながら談笑したりしている。
こうした中、新コロナウィルスの烈風の以前は、
私は、遊歩道、公園などを散策していると、見知らぬ男性、 女性グループの御方たちと、
話しかけられたり、或いは話しかけたりして、談笑し、
殆ど毎日過ごしていた。
或いは、知人とか友人と時折お逢いする時は、しばらく、と私は笑いながら逢ったりして、
明るい日中だとコーヒーを飲んだり、 夕暮れすぎの場合はビール、水割りのウィスキーを呑みながら、
談笑をしたりしていた。
或いは私が勤めていたあるレコード会社のOB会と称せられる懇親会に出席したりすると、
上司だった御方たち、或いは同世代の数多くの人と談笑したりしている中、
数人から、XXさんは感性もお若いですょ、と私は社交辞令のお世辞を頂くこともある。
或いは女性グループの中で談笑している中、たまたま音楽の話題となり、
他社の『いきものがかり』を定年後に偶然に聴き、
何かと吉岡聖恵(よしおか・きよえ)ちゃんの歌声に、励まされていますょ、
特に『YELL(エール)』は、高齢者の私でも心身のビタミン剤ですょ、と私は言ったりしてきた。
いずれも新コロナウィルスの烈風で、世の中は様変わりとなり、
私も閉塞感を感じながら、人気の少ない処、時間を配慮して、
独りで散策したりしてきた・・。
こうした中でも、好奇心をなくしたらこの世は終わりだ、と信条している私は、
体力の衰えを感じている私でも、その時に応じて溌剌とふるまったりしている。
ときには遊歩道、公園などを歩いたりしていると、見慣れた情景でも、
樹木、草花など、 初めて気づかされて、こんなに美麗な花だったの・・
新たなめぐり逢いに感謝をしたりしている。
こうした中で、私は70歳を過ぎたころから、デビューされたアーティストの音楽の作品に、
戸惑ったりして、わからなくなり殆ど聴いていない。
現役サラリーマン時代は、時のベストテンのあまたの歌は
職務さながら聴いたりしていたが、
ここ数年のヒット作品としては、あいみょんさんの『マリーゴールド』に、
魅了される以外は殆ど無知であり、微苦笑したりしている。
あいみょん – マリーゴールド【AIMYON BUDOKAN -1995-】 - YouTube
そして何かと単細胞の私は、散策して人影のない時、
♪麦わらの帽子の君が 揺れたマリーゴールドに似てる
あれは空がまだ青い夏のこと 懐かしいと笑えたあの日の恋・・・
かぼそい声で唄う時もある。