夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

人生の晩秋期に備え、書庫より衣服室に、私たち夫婦は模様替えして・・。

2022-09-30 14:14:45 | 喜寿の頃からの思い
私は東京の調布市に住む年金生活の78歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、2人だけ家庭であり、
そして私より5歳若い家内と共に、古ぼけた戸建てに住み、ささやかに過ごしている。

こうした中、断捨離に関しては、時折ためらいながら、少しつづ整理している。

我が家は断捨離に関しては、家内が先導となって、

3年以上着ない衣服、そして靴なども、収納スペースの制約があり、やむえず断捨離をしてきた。

しかしながら、これ以外は何かをきっかけに、ためらいながら破棄をしたりしてきた。




過ぎし2011年(平成23年)3月11日、東日本大震災に動顛させられ、
やがて我が家も保存している物を見直しをしたりした・・。

自宅の本棚、押し入れを中心に整理し、大幅に処分をしたりした。

私は若き頃に、映画・文学青年の真似事をした体験もあり、
小説、随筆、歴史書、近現代史など本は5000冊前後、
映画作品としてビデオ・DVDが1000本前後あったりした。

そして現役サラリーマン時代は、たまたの音楽業界のあるレコード会社に35年ばかり勤め、
製作畑ではなく、管理畑の片隅に勤めていたが、少しづつ買い求めた結果として、
レコード、カセット、CD、DVDの総数として3000枚前後となったりした。

こうして家の中の本の整理を主体にして、押入れに収納していた単行本を整理をし始めたのであるが、
主に私が東京オリンピックが開催された1964年(昭和39年)前後の5年間ぐらいで購入した
小説・文学評論が圧倒的に多かったりした。

たとえば石川達三さん、丹羽文雄さん、三島由紀夫さん、安部公房さん、大江健三郎さんなどが多く、
そして福永武彦さんの本は、殆ど所有していたのには、微苦笑させられたりした。

この方たち作家の作品は、今後は読むこともないだろう、市の資源ゴミにだすことに決めたりした。



この数年前、自宅から徒歩10分ばかりのある古本屋のチェーンの支店長と私は話し込んでいた時、
私は思いついたように、自宅の本を思い浮かべて、
もしも古本屋に売却したら、と小説、文藝評論の数々の名を上げて言ったりした。

『信じられないような廉(やす)さと思いますよ・・

ご愛読された本と思いますので、
ご自宅で保管された方がよろしいかと思います・・』
と私は支店長から言われてしまったりした。

その後、やむなく市の図書館に寄贈しょうと思ったりしたが、
友人にこのようなことを話したら、昨今は図書館でも過剰で困り果てているのが多い、と教えられた。

私が保有している小説、随筆、評論などは、市の図書館の本館に、8割方ぐらいあるが、
今現在としては、全ての本を処分する気にはなれないので、
結果として、図書館に寄贈は断念したりした。




結果として、押入れにあった本は、3冊だけ保存することにして、500冊ぐらい処分とした。
そして石川達三さん、丹羽文雄さん、三島由紀夫さん、安部公房さん、大江健三郎さん、福永武彦さんなどに、
さよならを告げたりした。

この後も、本棚も整理して、1500冊ぐらい処分し、3000冊前後が愛着を秘めて保管している。

そして映画作品の収容棚、音楽作品の収容棚も、程々に整理したりした。

このようなささやかな断捨離を我が家としてはしてきたが、やはり何かをきっかけにしなければ、
難しいよねぇ、と私は苦笑したりしている。




このように我が家はしてきたが、これからの私たち夫婦の人生の晩秋期に備えて、
四畳半に相当する書庫のスペースを

衣服のウォーキング・クローゼットに改定することにした・・。

こうした根底には、ときおり物忘れもある私でも、

自身の幾10かの衣服の保管、活用が簡単にできるように、
幾10かのハンガーが、ぶら下げられるプロハンガーを4本購入した・・。




そして昨日、私たち夫婦は午後より、書庫にある本棚を整理した・・。、

そして私は本棚の小説・随筆の単行本を整理したら、
三島由紀夫・著作の『春の雪』、開高 健・著作の『輝ける闇』、
遠藤周作・著作の『沈黙』など再読しないと思われる100冊前後あり、
やむなく市の指定日の『燃えるゴミの日』に出そうと決意した。

この後、本棚の映画の関係本を整理したら、
専門誌の『キネマ旬報』の月刊誌、特に前年のベストテンが掲載されている2月決算号が、
1964年前後の10年間に及び各号が出てきたので、
懐かし気にページをめくり、見たりした。



そして若き青年時代、アルバイト、契約社員をしながら、
映画そして文学青年の真似事をしていた時期が蘇(よみがえ)り、
お金に余裕がなく、食事代を倹約して、欲しかった本を幾度に買い求めてきたなぁ・・、
と独り微苦笑をしたりした・・。

しかしながら本の数々を見ながら、これから再読することは少ないと思われ、
これからの私は人生の晩秋期・・ポケずに衣服の選定ができることが肝要・・、
と思い、ため息をひとつ付いたりした・・。

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