夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
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過ぎし2007年に沖縄本島、私たち三人でを遊学した旅路 第10章 夕陽を眺める時は、バーボン・ウィスキー

2018-04-09 15:32:00 | 旅のあれこれ

    第10章 夕陽を眺める時は、バーボン・ウィスキー

リゾート・ホテルのバルコニーには、簡素なテーブル、椅子があり、
6連泊の早朝、昼過ぎ、夜のひととき、深夜に海を眺めたりしていた。

雨の日もあれば、どんよりとした曇り、風の強い日もあり、或いは快晴に恵まれた日もあった。
               

日常生活の私は、日本酒の山形県の純米酒を呑み、ときにはビールを呑んでいる。

今回の沖縄本島の8泊9日は、
地酒の泡盛が呑めない私は、オリオン・ビールに徹し、夕陽の時にはバーボン・ウィスキーと秘かに希望していた。

那覇市内に於いては、泡盛ばかり目立つが、
肝心のバーボンは宿泊先の最寄のコンビニで小瓶の200mlを見つけ、
その横に大手の日本酒の辛口もあり、この二品を購入した。

リゾート・ホテルに於いては、
館内のコンビニでオリオン・ビールの350mlの6セットを何度も購入し、
ときには大手の味に欠ける日本酒を呑んだりしていた。

外出、館内の食事処の場合は、やはりオリオン・ビールとしていた。


5日目の時は、風もなく陽差し弱まりかけたベランダで、
海上の夕陽を眺めながら、私はバーボン・ウィスキーの小瓶の封を切った。

グラスに氷を五つばかり入れ、バーボンをそそぐだけのオンザ・ロックである。

私は南国のサンセットの情景には、バーボンのオンザ・ロックが相応しいと、
ここ20年ばかり夢をみていたのである。

濃厚な香り、むせかえる喉越しのバーボンを呑み、煙草を喫いながら、夕陽を眺めたりした。
      

至福のひととき、私は鼻歌を唄ったりした・・。


♪流れゆく日々その中で 変わりゆく物多すぎて
 揺るがないものただ一つ あなたへの思いは変わらない

【 モンゴル800の『あなたに』 作詞・Kiyosaku Uezu 】


私は3杯ほど呑むと陶然とし、
沖縄の復帰後の激動、リゾート観光地への変貌期の住民の労苦に思いを重ね、
胸が熱くなり、4杯目を注(つ)いだ・・。
                

                         《つづく》


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