これらの症状は、いわゆる「老眼」が原因かもしれない。
「まだ老眼じゃない」と思う人もいるかもしれないが、
いつまでもパソコンを快適に使うためには、早めに対策をしておいたほうがいい。
そこで、便利なグッズとパソコンの設定の2方向から、老眼対策を考えてみよう。
まずは便利グッズからだ。
パソコンやスマホの画面から発せられるブルーライトは、
長時間目に浴び続けると、メラトニンの生成を抑制してしまう。
メラトニンは、脳内ホルモンの一種で、眠りを促す効果があるといわれている。
ブルーライトによって、メラトニンの生成が抑制されると、
不眠など睡眠障害を引き起こすこともあるのだ。
そのためブルーライトカット眼鏡を使用すれば、
ブルーライトがカットされ、目への負担を軽減できる。
パソコンやスマホを長時間使用する人は、持っておくといいだろう。
作業時に適度な休憩をとって、アイマスクを使って、目を温めるのも有効だ。
老眼の進行を早める原因のひとつが、眼精疲労である。
目の疲れを感じたまま、作業を継続するのは目に悪い。
アイマスクを使用して、目を温めれば、
血流が良くなり、眼精疲労の軽減が期待できる。
1日1回でも構わないので、目に優しい時間を作るようにしたい。
また、パソコンの画面と目の距離にも気を付けたい。
特にノートパソコンを使用していると、
距離が近くなりすぎて、姿勢が悪くなってしまっている場合もある。
もし作業スペースに余裕があるのであれば、
外付けのキーボードやマウスを用意して、負担のない姿勢で作業ができる環境を整えよう。
グッズを使わなくても、パソコン側の設定を変えることで、老眼対策ができる。
最初にやっておきたいのが、文字サイズの変更だ。
Windows で表示を変更するには、「スタート」>「設定」>
「アクセシビリティ」>「テキストのサイズ」 の順で選べば設定できる。
Macの場合は「アップルメニュー」>「ディスプレイ」 >「アクセシビリティ」>
「ディスプレイ」>「テキスト」>「テキストサイズ」から設定可能だ。
自分に合った文字サイズに変更するといいだろう。
また、不適切な画面の明るさやコントラストは、眼精疲労につながることがある。
周囲の明るさに合わせて設定したり、
画面がくっきり見えるように、コントラストを調整しよう。
目を休めながら、テキストを理解したければ、
音声読み上げ機能を使うのもいいだろう。
これならアイマスクで目を温めながら、文章の内容を理解できる。
Windowsであれば、「Ctrl」+「Windows」+「Enter」を押すと
「ナレーター機能」が立ち上がり、画面のテキストを順番に読み上げてくれる。
Macの場合は、「アップルメニュー」>「システム設定」>「アクセシビリティ」>
「読み上げコンテンツ」>「選択項目を読み上げる」をオンにして、
「Option」+「Esc」を押せば起動する。
ワイヤレスのイヤホンを使えば、
多少パソコンから離れた場所でも聞くことができるため、
離席して外の景色を眺めながら、使うのもおすすめだ。
誰にでも訪れる可能性のある「老眼」に対し早めに対策をしておけば、
快適なパソコン作業を続けることができる。
近年では「スマホ老眼」という言葉も生まれ、
若者であっても、老眼と同じような症状を抱えている場合もあるようだ。
目を酷使する時代だからこそ、あらゆる対策を講じておきたい。
(よろず~ニュース特約ライター・夢書房)・・ 》
注)記事の原文に、あえて改行など多くした。