お一人ランチは、中國四川料理「吉華」(キッカ)上野毛店。
オーナーシェフの久田大吉氏は昭和19年長崎県生まれ。
上野毛に「吉華」をオープンしたのは昭和60年とのこと。
同氏は陳建民氏の愛弟子であり、現在は四川料理界を代表するお一人としてマスコミで
活躍されるかたわら「久田大吉の中国料理馳走録」などの本も出されています。
場所は、 東急大井町線上野毛駅北口改札を出て、正面の横断歩道を渡り
環八沿いを右方向に進行。多摩美術大学並びになります。
平日のランチタイム。階段を上り入店すると、右手のレジにいらっしゃるのは
白いコック帽子をかぶったお爺さん。
「あのー。1人ですが、よろしいですか?」 とお聞きすると
笑顔の可愛らしいお爺さんが、にこやかに「どうぞ」と答えてくれました。
お爺さん、誰だろう?コック帽子をかぶっているから料理人だと思うのだけれど・・・。
レトロな店内は、昭和のレストランの雰囲気。老朽化しているようにも見えた。
席数は、円卓、丸テーブル、角テーブル合わせても40席ぐらいだろう。
時間が早かったためか先客なし。しばらくは貸切状態でした。
テーブル・セッティングは、箸置き、お店のロゴ入り箸袋に入った割り箸(横置き)。
テーブルクロスは2枚重ねで、上のものは撥水や防水加工が施されたタイプ。
卓上には、酢、醤油、辣油、爪楊枝、 取り皿、紙ナプキン、茶杯。
着席すると、メニュー、おしぼりは白地のタオルをトレー置きでいただけました。
また、お茶は白いティーポットで出されましたが、茶葉は入っていません。
しかし、なにより湯が温かくない。
ランチタイムお茶の準備はできていなく、大急ぎで入れた感あり。
麻婆豆腐@900
ランチメニュー、数種類から選んだものは麻婆豆腐。ライス、スープ、漬物付き。
あっと言う間に運ばれてきた。
ランチタイムということが関係していると 思いますが、これは作り置きだ。
挽肉は大きめ、豆腐は木綿タイプのしっかりと食感の伝わるものを使用。
痺れ系の辛さは残るものの、すでに花椒の香りは飛んでおり、豆板醤の辛さや
甜麺醤の甘みは煮詰まり、大量に入った豆鼓(トウチ)はコクを増すどころか、
もはや塩辛さに支配されている。
(レンタロー) これ、しょっぺーなあ。
(みに) よく言えば、過度な濃厚?
その上、ライスは米の質もよろしくないうえ、
炊飯器の保温状態で、しばらくお休みしていたようなにおいもする。
しかし、麻婆豆腐はしょっぱいのだ。ライス抜きでは片付けられない。
ところで、スープはうっかり出汁を忘れてしまったようだ。お湯in溶き玉子風。
デザート
食事の後半に運ばれてきたのは薬膳ゼリー。特筆なし。
のちに、久田大吉氏のお写真をネットで拝見することができました。
あれ!レジにいたお爺さんだ!
(お爺さんと言っても髪は染められているのか、黒いですよ)
やっぱりなあ。私の利用している時間内ではレジのほか、途中、円卓の椅子に
座られていたり、まず厨房で鍋を振っている様子はしなかったです。
もう現役を退いてらっしゃるのだろうか??
都内に3店舗を構える「吉華」
どうせなら本店の上野毛と思い遠征してきましたが、
当店利用の場合は、ディナーのほうが良さそうだ。
吉華 上野毛店 (キッカ)
東京都世田谷区上野毛3-14-10 カーサ上野毛 2F
TEL 03-3704-6234
営業時間/ 11:30~14:30(14:00L.O.) 17:00~22:00(21:30L.O.)
定休日/ 月曜日(祝日の場合は翌日休み)