「コクエレ」(coQere)
四川料理を中心とした創作中華の店。
場所は西小山駅下車。右手の細い西小山にこま通り商店街に入ります。
道の両側には小さなお店屋さんが並び、ここは通りを歩いているだけで
ふらりと寄り道をしたくなるチャーミングな通りだ。
誘惑を断ち切り、目的の当店までは徒歩5分ぐらい。
訪問時間は19時。
小さいお店である、という事前情報より予め予約を入れておいたのですが、
入店すると8席ぐらいのL字型カウンター席は、ほぼ満席。
入口側に設けられたテーブル席3卓のうち1卓もカップルさんが使用中という盛況ぶり。
「予約のお客様ですか?」
接客担当の女性スタッフさんがカウンター内から出てきて声をかけてくれた。
空いている窓際のテーブル席に着座する。
隣との間隔は狭く、斜め上を見るとそこには大画面のTVが設置。
洋画(DVD?)が繰り返し放映中で
カウンター席のお客様も時折TVに視線をむけながらグラスを傾けている。
カジュアルバー的な雰囲気に意表を突かれた。
テーブル・セッティングは、取り皿と割り箸。
タオル地のおしぼりはスタッフさんより手渡しで提供され、直置きになる。
まず、スタッフさんよりドリンク注文の説明があった。
当店は日本酒メイン。その日本酒も1週間ほどで入れ替わるため別メニューなし。
辛口、旨口など各人の好みを伝え、料理に合わせた日本酒のアドバイス等を受け
決定するという運びになります。したがってショット売り。ALL500円です。
料理についても、シェフが一人で作ることと、厨房で使える火が一つのため
はじめはさっと出せる前菜系をプッシュされましたが、食指が動かず。
酒さえ飲めれば待てる私たちなので、前菜はごめんなさいです。
ほか、当店の人気メニューを教えてもらえたので注文の際の参考にしました。
アサヒプレミアム生ビールを飲んだあとは日本酒に切り替え。
チェイサーともに脚付きグラスでのサーブ。
にごり酒もタイプを選べたのですが、私はしっかり濁りをチョイス。
上記写真は「花泉」(福島県)甘ったるさがなく旨みが強くて美味しかった。
がっちりお酒が飲みたい連れ(寝太郎さん)には、1杯の量が少し物足りない様子。
さて、グランドメニューには広東のチャーシューやつまみになりそうな点心も。
多少時間がかかってもかまわないので、このあたりからスタート。
焼きたて!!広東チャーシュー(ハーフ)@1,000
焼き物好きの寝太郎さんのリクエスト。
レタスにスライスレモン。黒胡椒をふりかけています。
味の奥行き感が日本。不可もなく普通にチャーシュー。
豚ひき肉と玉ネギのパリパリ春巻(クミン・五香粉)@600
「マヨネーズにはガーリックが入っていますので、苦手な場合はつけずにどうぞ」
と、少し手があいたのかもしれません。
シェフ自らサーブ。 感じの良い方なので初訪問の緊張がすっと和らぐ。
脇には、生野菜。
からりと揚がった春巻スティックは油切れも良好。
口にすると文字通りパリパリと心地よい音。
味つけにはクミンと五香粉のほかにシナモンも使われているのかしら。
水っぽさがなく、素材の持ち味もぎゅぎゅっと詰まっています。
(ノブロー) おつまみ感覚で軽くごっちゃんになれるで♪
ミニ水餃子ピリ辛ソースがけ@1,000
本日のオススメメニューよりチョイス。
手作り感のあるミニ水餃子のほかにはワカメ、ネギ、ナッツ。
上に真っ黒い昆布のようなものがあるので食べてみたところ、
寝太郎さん曰く、唐辛子とのこと。
私が鈍いのかしら? 強烈な辛味は感じませんでした。
ソースにはニンニクや山椒も効いていますが、旨みのあるピリ辛味。
ラビオリ感覚でつまめて創造性もみられます。
本日のチョイスの中で一番口にあいました。
名物!!茄子のカリカリ揚げ焙煎山椒風味@1,000
スタッフさんの話によると当店の人気メニュー。
ならば、是非にと注文してみました。
サーブ時に丁寧に皮を剥かれた茄子に目を見張る。
ぱっと見ですが、ジャーマンポテトをイメージした。
このように白くカリカリ揚げることが職人技になるそうで、
「早めに召し上がってください」とアドバイスあり。
ネギ、鷹の爪、山椒、胡椒。 スパイスを効かせた味つけの中には、
少し化調も使われているよう。おつまみになる濃い味です。
べとべと感のない揚げ物ですが、個人的には
もう少し、中華を感じたかったなあと言うのが本音です。
最後は、やはり当店イチオシの麻婆豆腐で。
人気№1 麻婆豆腐@1,000
シェフの説明によると、四川の漢源山椒を使っているとのこと。
豆腐は口当たり滑らかな柔らかいタイプ。
豆豉のコクががっちり効いてオイリーですが旨みも十分。
人気があるのも納得なのですが、残念なことに、この日はすごくしょっぱかった。
塩分のバランスが整えば申し分ないものになるかと思います。
なお、白いご飯は別注文でいただけます。
お店には常連さんも多く、私たちがカウンター内のスタッフさんに
日本酒のお替わりで手をあげると
あそこのお客さんが呼んでいるよ!と伝えてくださる
アットホームな空気感があります。
個人的には、本格的な中国料理店というより日本酒BAR的なイメージ。
その食事に創作中華を提供しているという目新しさを備えたお店です。
お会計は日本酒のお替わり数杯を加算し、1人当たり6,000円(千円未満四捨五入)
中国料理満足度数は、★★★☆(3.7)
コクエレ (coQere)
東京都目黒区原町1-16-17 1F
TEL 03-6303-2543
営業時間/ 18:30~翌2:00
定休日 月曜日・第三火曜日 -店舗情報「食べログ」より-