横浜中華街、台湾料理と薬膳料理の「青葉」(アオバ)新館。再訪。
前回、紹興酒が口に合わないという個人的な事情から、早期に戦線離脱し、
ランチでの再訪を誓った当店。中華街に来る機会はあれど、随分と時間がかかった。
でも、毎回と言ってよいほど、当店のランチメニューは見ており、検討していたのだが
某日はボードに書かれた、お手頃な日替わりに足を止めた。
自分は、中華丼というものに特別な思いがあり、それは小さい頃に外食で食べさせて
もらった記憶からだろう。
中華丼は外食でしか食べれなかったメニュー。
赤いぷりっとした海老、柔らかいイカ、健やかな豚肉、シャキしなっとした白菜に
お茶目なうずらの玉子。様々な具材があんでまとめられ、白飯の上にこんもりと
盛られている様相や、当時の味がくっきり想起され、強烈に吸引されてしまう。
入店した。
利用は1階片側ベンチソファのテーブル席。フロアにはママさんとスタッフさんが2人。
昼のピークが過ぎた遅い時間帯なので、小ぢんまりした1階席には
サービススタッフの数が多いように思った。
卓上には、醤油、酢、辣油、胡椒、爪楊枝。
テーブルクロスは2枚重ねで、その上に透明のビニールマット。
着座後に、メニューとロゴ入り箸袋に入った割り箸、タオル地おしぼり(直置き)、
茶杯で中国茶のサーブ。
メニューに日替わりが見つけられなかったため、口頭で本日の日替わり、
中華丼がまだ提供可能かを尋ねた。
什錦烩飯(中華丼)@650
「什錦」(锦)は、五目炒飯(什錦炒飯)、五目そば(什錦湯麺)などでも見かける字だが、
いろいろな具材を使っているという意味で、
「烩」(燴)は、炒めた後、少量の水溶き片栗粉でとろみをつける。という調理法。
小さめで底の浅い皿を使用。
海老、イカ、貝柱、豚肉、クワイ、タケノコ、キクラゲ、チンゲン菜、白菜、人参、フクロタケなどの
具材が醤油ベースで調味され、下の白飯が見えないほど、たっぷりとかけられ、充実している。
皿からはみ出そうな具の多さに気を良くし、スプーンで口に運ぶと、ご飯は少な目で、
オイスターソースより、醤油ががっちり優勢した濃い目の味つけ。
魚介にも臭みはなく、厚みがあって柔らかい豚肉は好印象だ。
しかもスープも豆腐、タケノコ、人参、キノコと具沢山。
水煮タケノコのにおいが入り込み、塩が効きすぎて、しょっぱいのが玉に瑕だが、
総合すると、なかなか良心的な中華丼だと思った。ご馳走さま。
かねてより、地元の方をはじめ常連さんの多い当店。ママさんの人柄が客を呼ぶのだ。
常連さんが来ると、ママさんもハッスルする。それも一朝一夕ではない長い信頼関係が
あってのことなので、私は差別をされているとは思わない。
ママさんは一見の客にも温かく言葉をかけてくれるので、親近感がわく。
私には味付けが濃いと思う店なのだが、機会があれば薬膳メニューも試してみたい。
青葉 新館 (アオバ シンカン)
神奈川県横浜市中区山下町97
TEL 045-663-3770
営業時間/ 月~木・日 11:30~22:00 金・土 11:30~23:00
定休日 月曜日(祝日の場合は営業)
※横浜中華街満足度数は、3.6~5.0