中華「日本橋 よし町」
場所は、新橋寄り。土橋の交差点から外堀通りを数寄屋橋方面に進行、リクルートビルを過ぎ、
一つ目のを右折してすぐの地下1階。
正面には銀座日航ホテルがあったわけだが、2014年3月31日をもって閉館。
訪問時には、ビルは取り壊されていた。
地階におりる狭い階段の途中には、お品書きと名前の由来が紹介されており、それによると
『日本橋芳町にあった「大勝軒総本店」と、その流れを汲む人形町「大勝軒」の味を引き継いでいる』
からだそう。 扉を開け、足をすすめると、凛とした清潔感がある店内は細長く、
左手に厨房、その前に白木のカウンター席(5)と右手にテーブル席3卓という小体な造り。
窓がないため、若干、閉塞感はある。
店員さんにカウンター席の指示を受け、左端の椅子に座り
着座後には、箸置き、箸(横置き)、業務用タオル地おしぼり(直置き)、湯呑みで茶がサーブ。
店内の壁には、木の板に太字で記された男っぽいメニュー札がさげられているが、
カウンターの一段高いところにあった、卓上メニューを手元に引き寄せ、
昼の注文はここから選ぶのか?と尋ねたところ、昼も夜もここから、というので同じらしい。
品数は、さほど多くはないので、通えば全種類制覇にそんなに回数はかからないだろう。
注文を検討する。
卓上には、醤油、酢、胡麻辣油、胡椒。一段高いところには爪楊枝。
厨房前だが、ところどころ仕切りがあるので、調理工程を見て取れる臨場感はない。
中華丼@1,200
蟹肉炒飯と強烈に迷ったが、初回は自身の好きな中華丼をチョイス。
水菜を散らし、ほんのり生姜を効かせた塩味スープとザーサイも中華丼に同行。
白飯を覆う、こんもりとした具材は、エビ、豚肉、叉焼、玉葱、キクラゲ、タケノコ、
キヌサヤ、干しシイタケ。スプーンは丼にセットした状態で運ばれてきた。
当店の中華丼は塩味。
まるみと旨味あって、塩梅の良いあんかけが上手い具合に白飯にしみ込み、
素材の持ち味を明確に伝える。
具材として一般的な白菜が存在せず、大き目にカットされた
シャキシャキ玉葱の甘みが活きた和の趣き丼である。
その様子から察したが、当店の常連さんなのだろう。訪問時、芸能人T氏の来店あり。
店の広さから、聞き耳をたてるまでもなく、耳に入るのだが、注文は天津麺、叉焼、焼売。
そういえば、カウンターの隣に座られた女性客も、焼売は食べていた。
当店でのお約束メニューになるのだろう。次は、これに習い注文を組み立ててみようと思う。
会計は、まだ店が空いていたせいか、財布を準備していると、
店員さんが席まで伝票を持ってきてくれた。
突出しすぎず、あっさりとして、しっくりと舌に馴染み満足させる。
またこの感覚に浸りたくなる、こなれていて味のある店だ。
日本橋よし町
東京都中央区銀座8-4-21 保坂ビル B1F
TEL 03-3573-0557
営業時間/ 11:30~14:00(L.O) 17:30~20:30(L.O)
定休日 日曜・祝日 -店舗情報「食べログ」より-
※ランチ満足度数は、3.8~5.0