「老辺餃子館」(ロウベンギョウザカン) 新宿新南口店。
場所は、JR新宿駅新南口徒歩3分。複数の飲食店が入る新宿ユースビルPAX4F。
エレベーターを降りてすぐ左が入口。
喫煙か禁煙かを尋ねられ、禁煙を告げ案内されたのは右手に広がるダイニング。
赤い中国提灯が飾られ、レトロな中華色全開で雰囲気のある店内。
流れるBGMも、やはり中華系だから気持ちが盛り上がる。
テーブル席のみのレイアウトで、指示を受けたのは、陽光が差し込む窓際の2人掛け席。
テーブル・セッティングは、ペーパーランチョンマット、箸置き、ロゴ入り箸袋に入った中華箸(横置き)。
着座後には、茶がグラスで提供。
卓上には、黒酢、胡椒、爪楊枝、紙ナプキン、呼び出しベル、メニュー。
ランチにはコーヒーが付くため、ガムシロップ・ミルク(ポーション)もセットされている。
さて、見逃してはならないのが、ペーパーランチョンマットに記された説明である。
それによると……
『「老辺餃子」は清朝中頃の1829年、辺福老人が苦心の末創り出し、当時の皇帝より
“当代随一”と称賛された逸品の餃子。
製法が秘伝にして門外不出。本店は、瀋陽の本店と提携し、「老辺餃子」が食べられる
日本国唯一の店舗として1896年に開業』 とのこと。
当店はその姉妹店になる。
また料理は1,600年の歴史を持つ揚州料理がいただけるそうだが、
昼の利用なので、老辺蒸し餃子のつく平日限定のランチセットからチョイスした。
五目刀削緬@890(税込)
内容は、老辺蒸し餃子1セイロ(2ヶ)、杏仁豆腐、コーヒー付。
先陣をきって到着したのが、五目刀削緬。
「何もつけずにお召し上がりください」
次いで、蒸し餃子も登場する。
店名そのものでもある、名物「老辺餃子」は、1個のボリュームが控え目だが、
もっちりとした皮に歯を入れると、熱々でたっぷりの肉汁がジュワッと飛び出してきた。
にんにく、ニラを使わないという肉餡には、しっかり下味がつき、味が濃い目。
奇をてらわず、真っ向勝負の味わいで、歴史とともに培われた存在感があり、
新しさのないところが、ほっとする。
不揃いな刀削緬は、もっちり柔らかで、すいとんのよう。
滑る中華箸では、掴みにくく、食べ辛い。
このもどかしさも、食の楽しみとして消化した。
具材は、エビ、イカ、タケノコ、キクラゲ、青菜、白菜、人参、マッシュルーム、ウズラのたまご。
なお、レンゲを使って捜索するも、エビ、イカ、ウズラのたまごは、各1個しか入っていなかった。
ほとんど、野菜とすいとん風の刀削緬を食べてる感じだ。
あっさり目の塩味スープは、はじめは良いのだけれど、後半にかけて、しょっぱく、
舌残りしたため手放す。
食後のコーヒーは、アイスにするか、ホットにするかを選べる。
豆腐を薄くスライスしたようなぺらんとした形の杏仁豆腐と共にサーブ。
見た目とは異なり、スプーンを入れると、手ごたえがあり、
口に含むと杏仁の風味もくっきり。
また、スタッフさん(中国人)は、茶の注ぎ足しも小まめに気を配ってくれた。
会計は卓に置かれた伝票を持って、レジで済ませる。蒸し餃子が好印象だった。
老辺餃子館 新宿新南口店
東京都新宿区新宿4-1-9 新宿ユースビルPAX4F
TEL 03-3350-4312
営業時間/ 月~金 11:30~15:30(15:00L.O.)17:00~23:30(23:00L.O.)
土日祝 11:30~23:30(23:00L.O.)
定休日 無休 -店舗情報「食べログ」より-
※ランチ満足度数は、3.6~5.0
老辺餃子館 新宿新南口店 (餃子 / 新宿駅、新宿三丁目駅、代々木駅)